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【警察官への就職】警察官に向いている人の特徴6選

警察官の仕事が激務なのは知っていますが、警察官に向いている人ってどんなタイプですか?
警察官はとても特殊な仕事なので、向き不向きがはっきりしています。その特徴について解説しますね

警察官の仕事と聞くとみなさんはどんなイメージがあるでしょうか。

激務、上下関係が厳しい、やりがいがある、人の役に立つ仕事…などなど、人それぞれ警察官の仕事に対するイメージは様々だと思います。

昼夜を問わず働くこともあるため、一般的な企業に就職するのとは少し事情が異なります。

いずれにしても共通するのは警察官は特殊な仕事であるということです。

そのため、警察官の仕事は向いている人と向いていない人がはっきりするのも特徴の1つと言えます。

 

警察官の特殊性
  • 階級社会

巡査から始まり、一番上は警視総監まで警察官は階級が決まっている。階級差における上下関係はとても厳格なものとなっている。

  • 不規則な勤務

早朝から深夜まで様々な時間帯で勤務することがあり、1日の勤務時間が24時間を超える勤務もある。

  • 法律を駆使する

警察官は犯罪者を検挙するためあらゆる法律を駆使しながら働く。犯人を制圧したり、手錠をかけたりするのは警察官にしかできない仕事。

 

私は約8年の警察人生で多くの人と仕事をしてきましたし、自分より後に入ってきた後輩もたくさん見てきました。

リアルな話をすれば警察学校で退職した人、警察学校を卒業したのに現場での勤務についていけなくて退職した人など、退職した人たちもたくさん見てきました。

そんな中、警察官として活躍する人や上司から好かれる人は大体共通点があることがわかりました。

これは民間企業での勤務経験もあるからこそわかったことでもあります。

そのため、この記事では約8年の経験からわかった警察官に向いている人の特徴について詳しく解説していきます。

 

忍耐力&精神力の強い人

警察官は忍耐力が必要

警察官の仕事は一言でいえば激務です。

警察官をやっていて楽だと思ったことはほとんどありませんし、1回の勤務でかなりの疲労が蓄積される仕事でした。

ドラマや映画などでは警察官の仕事は華やかに描かれていることが多いですが、実際は華やかな仕事などごくごく一部です。

どちらかと言えば泥臭い仕事の方が圧倒的に多いので、そういった部分にも耐えていかなければいけません。

ドラマや映画のイメージで警察官を目指すと大きくギャップを感じることになるでしょう。

 

警察官が激務な理由
  • 不規則勤務・休日出勤

警察官の仕事はいつなにが起きるかわからない。そのため仕事を予定通りに進めることはできず、捜査のため不規則な勤務になることや休日出勤も珍しくない。

  • 厳しい上下関係

警察官は完全な階級社会のため、上下関係がとても厳しい。人間関係のせいで精神的に追い込まれる人は多い。

  • 休憩も食事もとれない

忙しいときは休憩時間はおろか、食事をとっている時間すらない。忙しさから昼食が食べれないときはよくある。

  • 高い緊張感

暴れる者を制圧したり、刃物を持っている者を相手にすることもあるので、現場で感じる緊張感は尋常ではない。この高い緊張感は強いストレスとなる。

  • 変死体の処理

警察官なら避けては通れないのが変死体の処理。事件性の有無を確認したり、ときには遺体の解剖を行ったりする。

 

よって、警察官になるなら大前提として激務に耐えられる精神力忍耐力を持ち合わせていることが必要となります。

「どんな困難にも向かっていける」

「厳しい上下関係でも耐えられる」

という人は警察官に向いています。

ですので、学生時代に体育会系の部活で揉まれてきた人は非常に警察官の適性があると言えますし、そういう人は警察官として活躍している場合も多いです。

しかし、

「自分には精神力も忍耐力もないから警察官は無理か…」

と早々に諦めてしまう必要はありません。

なぜなら、この精神力と忍耐力というのは今現在なくても大丈夫だからです。

警察官採用試験に合格し、警察学校に入校することで忍耐力も精神力もかなり鍛えられますので、警察学校で身に付けるという手も全然ありなのです。

 

 

明るく元気で礼儀正しい人

警察官に向いている人の特徴 明るく元気な人

警察官は体育会系の組織です。

上下関係に厳しいということはそれだけ礼儀にも厳しいということです。

そのため、元気よく明るい挨拶礼儀正しい行動ができて当たり前の世界ですので、こういったことができる人は警察官に向いていると言えます。

特に新人警察官は元気の良さと明るくハキハキした態度が求められます。

もちろんこれはなにも警察官だけに限った話ではないのですが、警察官ならば特に求められるところです。

 

新人に求められる元気

上下関係が厳しい警察官の世界において、新人警察官は必然的に一番下の存在となる。そのため、新人警察官は元気の良さと明るさが最も求められる。

また若いうちは色々な雑用に使われることも多く、「なんでもやります」という姿勢が求められるし、腰軽く器用に動き回ることが大切となる。

 

警察官に求められる礼儀としては「先輩や上司よりも先に動く=先輩や上司には手間をかけない」ということが大事になってきます。

例えば、先輩がなにか運ぼうとしているなら「私が運びます」と言ったり、上司がなにかコピーしようとしているなら「私がコピーしてきます」と率先して動く必要があります。

また、食事をともにする場面なら準備や片付け、さらに食後のコーヒー出しもやって当たり前です。

こういう場面ですぐに動けないと「使えないやつだな…」と思われてしまいますし、上司や先輩からも好かれません。

さらに警察官は飲み会が好きな人が多く、新人や若手は飲み会において芸を求められることも珍しくありませんので、そういった場面でも頑張る必要があります。

「僕はそういうことができません…」というのも中々通用しませんので、警察官になるなら考えておかなければいけないことです。

厳しい世界だと思われるかもしれませんが、これが警察官のリアルな礼儀ですし、できて当たり前のことです。

 

そのため、明るく元気な人や礼儀正しい人が警察官に向いていると言えます。

最初は驚くことが多いかもしれませんが、これは警察学校でも学ぶことですし、働いていれば慣れていくことでもあります。

 

 

体力のある人

警察官に向いている人の特徴 体力のある人

さきほど警察官の仕事は激務であると紹介しましたが、警察官として働くならば大前提としてその激務についていく体力が必要になります。

警察官の仕事における体力とは、なにも運動するときの体力だけではありません。

警察官は不規則な勤務に対応する体力も必要ですし、疲れている場面でも休憩せず働く体力も必要です。

また、深夜や早朝に一生懸命仕事をする場面も多いので、そういった場合において力を発揮する体力も必要になります。

このように警察官は様々な場面で体力が必要になってくるので、逆に言うと体力がない人やすぐに体調を崩す人にとっては難しい仕事かもしれません。

 

体力が必要になる場面
  • 休憩もとらず仕事を続けるとき

日によっては休憩や食事をとらずに連続で働き続けることがある。事件が入れば疲れている状態でも休むことはできないので、なによりも体力が必要になる。

  • 現場で作業を続けるとき

大きな交通事故があった場合、警察官は交通整理を行わなければいけない。複数台の事故であればそれだけ時間がかかり、現場で3~4時間立ちっぱなしになることもある。

  • 術科の朝練をやるとき

若手警察官は出勤前に術科の訓練に参加しなければいけないことがある。出勤前に柔道や剣道をやると体力を消耗するが、そのまま仕事に就かなければいけない。

  • 犯人の追跡や制圧をするとき

逃げる犯人を走って追いかけることや暴れる犯人を制圧する場面もある。体力や筋力がないと相手に負けてしまう。

 

そのため、どんな過酷な状況でも働いていける体力がある人は警察官に向いています。

また、犯人を制圧するときは体力に加えて筋力も必要になってきますので、全体的に見ればスポーツが得意な人には向いている職業だと思います。

やはり休憩したいときに休憩できる仕事ではありませんし、決まった時間に休憩がとれるわけでもありませんので、大変な仕事だと言えるでしょう。

ときには24時間で1回も仮眠をとれない場合もありますが、それでも事件が入れば眠たい目をこすって働かなければいけません。

ただし、これも仕事をこなしていくうちに慣れていくことですし、警察学校で鍛えられる部分でもあります。

必ずしも今すぐ体力や筋力が必要になるわけではないので、その点は安心してください。

 

 

正義感のある人

警察官に向いている人の特徴 正義感のある人

当たり前のことですが、警察官は悪を見逃さない正義感が必要になります。

警察官は犯罪を犯す人、交通違反を犯す人など法律に反する人たちを相手にすることが多いので、それを見逃さない正義感や更生させる模範的な指導力が求められます。

よって、警察官は誰よりも強い正義感を持っていなければいけません。

「これくらい見逃してもいいか…」「捜査が面倒だからやめておこう」という気持ちは不祥事に繋がりますし、警察官として失格です。

 

他人を律する場面も多い

警察官は事件の捜査をするだけでなく、日常的な相談に対応することも多い。そんなときは必要な指導や助言を与えることもあり、ときには自分の経験も交えて他人を律することがある。

警察官は市民からその正義感を期待されている。

 

つまり、警察官が「人に言えないようなこと」をしているようではいけません。

正義感がある=自分自身が悪いことをしていないということなので、プライベートでも正義感を持ち合わせておく必要があります。

市民の立場からしても、プライベートで悪いことをやっている人から指導や取締りをされるのは嫌ですよね。

なので、警察官はプライベートにおいても模範的な行動が求められる職業だと言えます。

また、正義感に加えて「困っている人を放っておけない性格の人」も警察官に向いています。

警察官は相手の立場に立って困っている人を助ける仕事ですし、「この人をどうにかしてあげたい」という気持ちが大事になってきます。

「困っている人には自ら声をかけてしまう」というおせっかいくらいの人は警察官の仕事が楽しいと思えるかもしれません。

 

 

失敗をすぐに報告できる人

警察官に向いている人の特徴 失敗を報告できる人

警察官の仕事は憲法や法律の下で行う仕事なので、常に厳格に行わなければいけません。

ひとたび手続きや手順を間違えれば、それが重大な違反という大きな話になってしまい、最悪の場合は訴えられてしまうことにもなります。

よって、どんな些細な業務でも慎重さが求められますし、適当にやることが許されません。

警察官の犯した過ちが全国ニュースになることも珍しくありませんので、緊張感を持って仕事に取り組むことが大事になってきます。

 

そうは言っても仕事に失敗は付きものですよね。

どんな優秀な人だって失敗をするときはありますし、真面目に仕事に取り組んでいても間違いをすることはあります。

そんなとき、

  • すぐに上司に失敗を報告できるか
  • なんとか失敗を隠そうとするか

でその後の対応が大きく変わってきます。

確かに警察は上下関係が厳しいので、失敗を報告すれば上司から激しく叱責されることもありますし、言いづらい面もあります。

しかし、失敗の報告は遅ければ遅いほど、どんどん状況が悪化してしまいます。

逆に言えば失敗の報告は早ければ早いほどリカバリーができるので、事態を最小限に収めることができます。

 

慎重に行った仕事でも失敗はある

警察官の仕事は個人で勝手に判断してしまうと痛い目を見ることがあるので、判断に迷うときは必ず上司に確認することが必要。

また、いくら慎重に仕事を進めても必ず失敗はあるので、いかに早く失敗を報告し、いかに早く失敗を修正するかが大事になる。

 

警察官は上下関係が厳しいため、特に新人や若手警察官は失敗を隠そうとする傾向にあります。

「これを報告したらすごく怒られるだろうなぁ…」と失敗を報告すれば叱責されることがわかっているので、報告がしづらいというのはとても理解できます。

しかし、場合によってはその失敗が取り返しのつかないことになり、最悪の場合は退職しなければならない状況にも陥ってしまいます。

そのため、怒られることを恐れずに失敗を報告できる人は警察官に向いています。

法律を扱う仕事だからこそ、失敗をしたならばすぐに修正する必要がありますし、報告が早ければ早いほど大事には至りません。

警察官という上下関係が厳しい組織だからこそ報告しづらいことなのですが、失敗の報告を怠ると痛い目を見ます。

警察官は特に失敗を隠すことによって不祥事に繋がることが多いので、恐れずに報告することが重要であることを覚えておいてください。

 

 

何事にも腰軽く動ける人

警察官に向いている人の特徴 腰軽く動ける人

警察官の世界では「腰が軽い人」が好まれる傾向にありますし、警察官としても成功する可能性が高いです。

腰が軽いとは「なにかあればすぐに動ける人」という意味です。

例えば事件や事故が発生したときに「すぐに現場に行くぞ!」と思える人は腰が軽いですし、仲間からの「応援求む!」という要請にすぐに反応できる人も腰が軽いと言えます。

また、休日出勤を命じられても嫌な顔を1つせず「わかりました、全然大丈夫です!」と前向きに返事ができる人も好まれます。

警察官を目指すなら頭で考えるよりも先に体が動くようにしたいところです。

 

歳を重ねれば腰は重くなる

警察官の仕事は体力勝負なので、歳を重ねると次第に動きたくても動けなくなってくる。それは段々と「腰が重くなる」ということでもあり、とっさに行動をとることができない。

歳を重ねれば多少仕方ない部分があるので、若いうちはとにかく積極的に動く姿勢が大事になる。

 

よって、腰軽く動ける人は警察官に向いていますし、重宝されることは間違いありません。

やはり何事にも積極的に取り組む姿勢が大事ですし、人がやりたがらないことを頑張る人は評価されやすいです。

ベテランになればなるほど腰は重くなってしまうため、必然的に若いうちから腰軽く動いておく必要があります。

逆に「面倒くさいなぁ」「まぁゆっくりでいいでしょう」と構えてしまうタイプの人は警察官には向いていないと言えます。

また、腰が軽い人は警察学校でも同期から信用されやすいですし、頼りにされる場面も多いです。

警察学校においては「誰かが動けばいいだろう」という考えはNGなので覚えておいてください。

警察学校を卒業した後、特に新人警察官は誰よりも腰軽く動くことが求められますので、警察学校のうちから実践するようにしましょう。

 

 

まとめ

今回は警察官に向いている人の特徴について解説しました。

警察官は特殊な仕事であるからこそ、向いている人・向いていない人がはっきり出てしまう職業でもあります。

今回紹介した警察官に向いている人の特徴は、いずれも今現在で当てはまらなくても大丈夫です。

警察官に向いている人の特徴をまとめると

  1. 忍耐力&精神力の強い人
  2. 明るく元気で礼儀正しい人
  3. 体力のある人
  4. 正義感のある人
  5. 失敗をすぐに報告できる人
  6. 何事にも腰軽く動ける人

となります。

これらは警察学校で養ってからでも十分ですし、現場で働くようになってから身に付けても問題ありません。

実際に働いていれば慣れてくることばかりですので、今はイメージを持っておくだけで結構です。

ただし、今回紹介した特徴は警察官として大事になってくることは間違いないので、「まったくそんなタイプじゃない…」という方は少しでも近づけられるように努力しましょう。

 

 

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