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警察学校を卒業した後はどうなる?警察学校卒業後の流れを詳しく解説

警察学校卒業はどうなる?流れについて詳しく解説
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藤田 悠希
元警察官。会社員を経て警察官に転職し、都市部の県警で8年間勤務。主にパトカー勤務を行い、数々の事件検挙や交通取締りに従事した。元警察官の経験から幅広く警察官情報を発信中。
警察学校を卒業した後の流れってどうなっているんですか…?

これから警察学校に入校する方にとって、”警察学校の厳しい生活を乗り越えたあと”についてはとても気になることだと思います。

結論から言うと、警察学校を卒業するとすぐに現場での勤務が始まります。

警察学校の卒業式はとても感動的なものですが、卒業後は警察署に直行することになるので、すぐに気持ちを切り替えなければいけません。

早ければ翌日や翌々日から勤務がスタートしますので、警察学校卒業の余韻に浸っていられないのです。

警察学校ではあくまで警察学校内での訓練や授業しかありませんでしたが、警察学校卒業後は一人前の警察官として現場で勤務することになります。

いきなり大事件に遭遇するかもしれませんので、警察官としての心構えはしっかり準備しておく必要があります。

警察学校での生活はあくまで通過点であり、実は警察学校を卒業した後の方が何十倍もの困難が待ち受けているのが現実です。

では、実際に警察学校を卒業した後の流れはどうなっているのか?

警察学校を卒業した後はどんなことに気を付けていけばいいのか?

この記事では元警察官が警察学校卒業後の流れについて紹介し、警察官として準備すべきことや考え方について詳しく解説します。

卒業後は警察署に直行する

警察学校卒業後は警察署に直行する

まずは警察学校卒業後の行動について解説していきます。

警察学校の卒業式は教官や在校生(先輩や後輩)が全員参加し、盛大に行われます。

厳しい規律の生活に耐えてきた初任科生の卒業式になりますので、卒業式ばかりは終始和やかなムードで進行していきます。

初任科生の家族も参加して行われるため、朝から笑顔で溢れる卒業式となります。

私自身も初任科生のときは多くの人が見守ってくれる中で卒業式を行いましたし、その雰囲気は格別のものがありましたので、今でも当時のことは覚えています。

卒業式では校歌を歌ったり、思い出写真のスライドショーを見たり、さらには同期生と記念写真を撮ったりする時間もあります。

警察学校で苦楽を共にしてきた同期とも一旦はここでお別れとなるので、わずかな時間ではありますが楽しい時間を過ごします。

卒業式までの辛かった生活を思い出すと自然と涙がこぼれてくるものですし、警察学校での生活を頑張れたからこそ卒業式を迎えられるので、この日は堂々と胸を張って過ごしましょう。

赴任先は決まっている

警察学校の卒業式が行われる2週間くらい前には赴任先の警察署が発表される。赴任先が決まった後は赴任先の警察署に挨拶の電話をしたり、荷物の搬送をしたりする。

しかし、卒業式が終わるとすぐに警察署に直行することになるので、感動的な卒業式から一転してスイッチを入れ替える必要があります。

卒業式が終わったからといって家族との時間を過ごすわけではありませんし、そのまま家に帰るわけでもありません。

赴任先の警察署では署員が新人警察官を待ってくれているので、この瞬間からは警察署の一員として気持ちを切り替えます。

1つ心得ておかなければならないことは警察署の一員とはいえ、現実としては圧倒的に一番下の立場になるということです。

警察学校でも学んできたことになりますが、赴任した警察署では

  • 元気で明るい行動
  • 何事にも機敏で対応
  • 積極的に仕事を覚える姿勢

などといった新人警察官らしい立ち振る舞いが求められます。

警察学校卒業のまま浮ついた気持ちでいると痛い目を見ますので、完全に別世界だと考えた方がいいでしょう。

また、警察学校に迎えに来てくれた警察署の担当者にはしっかりお礼を言い、新人らしい態度で顔と名前を覚えてもらえるようにしましょう。

警察学校に迎えに来る担当者は警務課の人である場合が多いので、今後色々な場面でお世話になることがあります。

警察署では初任科生の到着に合わせて署員がロビーに集まり、盛大に初任科生を迎え入れます。

警察署に到着すると多数の署員が見守る中、「○○巡査以下○名は、本日警察学校を卒業し、○○警察署に配属となりました」と赴任の申告を行います。

これが警察署での最初の挨拶となりますので、元気よく大きな声で行わなければいけません。(代表者1名)

ここで不甲斐ない挨拶をしてしまうと、「今回の初任科生は大丈夫か?」と思われてしまうので、申告者に選ばれた場合は思い切って声を出すようにしましょう。

つい1時間や2時間前は警察学校で感動的な卒業式を行っていた状況ですが、これだけ状況が変わりますので、気持ちの切り替えは本当に大事になります。

まずは教養からスタート

警察署に赴任後は教養からスタート

次に警察署に到着してからの行動について解説していきます。

警察学校から警察署に移動すると、いよいよ警察署の署員としての勤務が始まります。

警察学校を卒業したと同時に自分の所属は赴任先の警察署となり、名実ともに警察署の一員となります。

それまでは警察学校の所属で、教官が上司という立場でしたが、警察署に赴任するとその辺りも変わっていきます。

警察学校から警察署に到着すると先ほど紹介した申告を行い、そこからは各種教養が行われます。

教養とは座学と同じ意味で、まずは色々な説明を受けたり、各部署の説明を受けたりします。

この教養では警察署長や副署長からお話をもらうことがあるので、ここでも同様に新人警察官らしい姿勢で臨みましょう。

また、他にも手続きを行ったり、荷物整理を行ったりするので、慌ただしい1日となります。

私の場合はこのような教養や手続きが2日続き、そこから交番勤務がスタートとなりました。

余談ではありますが、警察学校から赴任先の警察署までは近い遠いがあり、警察学校から近い警察署だとすぐに到着します。

逆に警察学校から遠い警察署だと2時間程度かかることもあるので、警察署に至るまでの時間には違いがあります。

この警察署に到着するまでの時間が何とも言えない緊張感があり、当時は車に乗りながらずっとドキドキしていた記憶があります。

気持ちの切り替え

警察学校を離れ、警察署での勤務が始まるので、卒業ムードは瞬時に切り替えなければならない。警察署では教官以上に厳しい上司と一緒に仕事をしていくことになる。

数日の教養が終わればいよいよ交番での勤務がスタートします。

憧れていた警察官としての実戦が遂に始まることになるので、喜びもあれば大きな不安もあることだと思います。

警察学校では辞めたいと思ったことがあったかもしれませんが、誰もが警察官として働くことを夢見て頑張ってきたはずです。

ここまできたらあとは場数を踏んでいくしかありませんので、警察学校で学んだことを生かして存分に頑張りましょう。

そして、警察官としてデビューする前に大事になるのが挨拶回りです。

新人警察官はいきなり一人で勤務できるわけではないので、必ず先輩や上司と一緒に行動をすることになります。

勤務が始まる前にお世話になる先輩や上司に事前に挨拶を済ませておくのは常識になるので、出勤日や挨拶するタイミングはしっかり見極めておきます。

挨拶を怠るだけで最悪のスタートになってしまいますし、”知らなかった”では済まされないことなので、こういった礼儀を欠かすことはできません。

この時点では勤務する係や交番が決まっているため、管轄する地域や地理的な情報も事前に勉強しておくといいでしょう。

この辺りは上下関係が厳しい警察官の世界ならではですので、警察学校で身に付けた礼儀は生かすようにしてください。

現場に出れば新人でも関係ない

市民から見ればベテランも新人警察官も変わらない

次に現場に出れば新人警察官でも関係ないということについて解説します。

警察学校を卒業し、数日後には交番勤務が始まるわけですが、新人警察官は右も左もわからない状況です。

警察学校で一通り勉強してきたとはいえ、それがいきなり実戦で発揮できるわけではありません。

もちろん勉強してきたことが通用する部分もありますが、やはり実戦は大きく違います。

ただ、警察官は「新人だからゆっくり覚えてくれればいいよ」という世界ではないので、何事にも全力であたっていかなければいけません。

まずは先輩や上司についていきながら指示に従うだけでも精一杯になるでしょう。

これは当たり前のことなので、気にする必要はありませんが、忘れてはならないのは新人であろうが制服を着た警察官であるということです。

つまり、市民から見れば新人でもベテランでも一人の警察官に変わりなく、同じ目線で見られるということになります。

現場に出れば次から次へと通報が入るので、初めての勤務でいきなり大事件に遭遇する可能性だってあります。

制服を着て勤務している以上、新人警察官でも悠長なことは言ってられない立場であることは認識しておく必要があります。

警察学校とは異なる世界

警察学校と交番勤務はまったく異なる世界となる。警察学校では決められたスケジュールで生活をするが、現場は1分後に何が起きるかわからない。

ですので、「自分は新人だからできなくていいか」という考えでいるとかなり痛い目に遭います。

新人警察官が仕事ができないのは当たり前ですが、それでも新人の役目があり、やれることはたくさんあります。

先輩や上司とつきっきりで行動するのが基本であるものの、事件に遭遇すれば自分一人で判断しなければいけない場面もやってきます。

警察官は命の危険を伴う仕事ですので、警察学校を卒業した後はそれくらいの覚悟を持って勤務するようにしてください。

新人だからという意識で気を抜いていると本当に大きな事故に繋がる危険性があります。

また、わからないことがあるならば自分で調べる、近くに上司がいるなら自分から聞くという姿勢が大事になってきます。

一度教えてもらったことや経験したことは確実に習得するようにし、何度も同じ失敗をしないように心がけることが大切でしょう。

まだまだ半人前の立場ですが、気持ちだけは一人前の警察官として立派に勤務することを心がけるようにしてください。

警察学校卒業後はどこに住む?

警察学校卒業後は住居の準備が必要

次に警察学校卒業後の生活について紹介します。

警察学校では全寮制の生活でしたが、警察学校卒業後はどこに住むことになるのでしょうか。

これはTwitterでもよく頂く質問なのですが、警察学校卒業後は独身かどうかで住むところが変わってきます。

まず独身の男性警察官であれば、ほぼ間違いなく赴任先の警察署の独身寮に入ることになります。

警察学校でも寮だったのに警察署に出てからも寮生活?と思われるかもしれませんが、警察官の世界ではこれが当たり前です。

ですので、警察学校を卒業したら警察署の独身寮での生活がスタートすると思っておいた方がいいでしょう。

特別な理由がある場合は独身寮での生活を免除されますが、免除されるためには上司を説得できる明確な理由が必要です。

まれに独身寮がない警察署独身寮の建て替え中などの場合で入寮しなくて済む場合はあります。

恋人がいる人は「警察学校を卒業したらすぐに恋人と同棲する」と考えている人がいるかもしれませんが、そう簡単にいくものではないので覚えておきましょう。

警察学校卒業後の住居
  • 独身の男性警察官

ほぼ全員が独身寮に入居することになるため、警察学校の寮から荷物を運ぶ。ただし、必ず担当者に「○月○日の○時頃に荷物を運びます」と事前に連絡しておく必要がある。

  • 既婚の男性・女性警察官

家族と一緒に住んでいる家から警察署に通うことになるため、特別に準備することはない。

  • 独身の女性警察官

女性用の寮が完備されている警察署であれば寮に入れるが、まだまだ女性用の寮は少ないので、独身の女性警察官はしばらく実家から通う人が多い。県外出身者であれば、警察学校を卒業するまでにアパートを探す必要がある。

せっかく警察学校を卒業したのに自由になれないのは精神的に辛いですが、独身の警察官ならば誰もが通る道です。

独身寮は様々な規則があり、寮によっては門限も設定されているので、独身寮に入る場合は寮のルールをしっかり覚える必要があります。

警察学校を卒業しても色々な制限がありますが、それを含めて警察官ですので、まだまだ修行の身であることを覚えておきましょう。

独身寮は確かに不便なことが多く、私自身も大嫌いでしたが、振り返ってみるといい思い出もいくつかあります。

期生の近い先輩や後輩とお互い愚痴を言い合ったりして仲良くなりやすいですし、独身寮は決して悪い事だけではありません。

独身寮については下記の記事で詳しく解説していますので、こちらも是非ご覧ください。

警察学校卒業後に準備すべきこと

警察学校卒業後に準備すべきこと

最後に警察学校卒業後に準備すべきことについて紹介します。

警察学校を卒業した後に準備すべきことは色々あり、生活用品を今一度揃えることはもちろんですが、社会人として必要なものも買っておく必要があります。

まず、なにより赴任先の警察署に行く前に準備しておきたいことは身だしなみです。

これからお世話になる警察署の先輩や上司たちに与える第一印象が悪いと、それだけでマイナス評価からのスタートとなってしまうので、まずは身だしなみをきっちり整えておきましょう。

男女とも髪を短く整えることは当然で、男性ならばひげもしっかり剃っておく必要があります。

警察学校も卒業間近になると教官から怒られる機会が減るので、ついつい身だしなみが乱れがちです。

卒業気分のままで警察署に赴任するといきなり上司から雷を落とされる可能性もありますので、十分注意が必要です。

新人は注目を浴びやすい

新人警察官を待っている先輩や上司は「どんな新人が赴任してくるのか」と新人を心待ちにしている。それだけ新人警察官は注目を浴びる存在なので、しっかりした身だしなみで赴任する必要がある。

私自身は警察学校を卒業するときは独身でしたので、赴任先の警察署の独身寮に入ることになりました。

基本的な生活用品は警察学校で使っていたものがそのまま使えるのでよかったのですが、すぐに買いに行ったのは布団です。

布団をわざわざ実家から運ぶのも手間だったので、独身寮に入ってから一番最初に布団を買いに行ったのは今でも覚えています。

独身寮の近くにホームセンターなどがあればいいですが、ネットで買うならば一式がセットになっている布団が圧倒的におすすめです。

そして、次に準備したいのが文房具類です。

警察学校を卒業した後はいよいよ現場での勤務が始まりますが、警察官はメモ帳+ボールペンを必ず持ち歩いていなければいけません。

とにかく現場ではメモをする機会が多いですし、新人警察官はなにかとメモをしなければいけないので、メモ帳とボールペンをセットで持っておく必要があります。

ただし、メモ帳とボールペンはよく消耗するものですし、特にボールペンはよく失くしますので、安いもので十分です。

多くの警察官が愛用しているボールペンはジェットストリームの2色+シャーペンのボールペンです。

警察官は黒色と赤色のインクを使うことが多いですし、併せてシャーペンもよく使います。

この2色+シャーペンがセットになっているのがジェットストリームのボールペンなので、多くの警察官が使っていますし、私もずっと使っていました。

(先ほども書いた通り、ボールペンはよく失くすので何度も買い直すことになります)

警察署に赴任すると仕事だけでなく、雑用についても先輩から教えてもらうことになるので、教えてもらったことはメモをする癖を付けておくといいです。

1回聞いただけではなかなか覚えられませんし、何度も同じことを先輩や上司に聞くと怒られます。

警察官は上下関係に厳しいので、「教えたことは1回で覚えろ」というタイプの上司も珍しくありません。

なにより、メモをしておけば後から何回でも見直すことができるので、教えてもらったことを復習することもできます。

そのほかに警察官として持っていると便利なアイテムについては下記の記事で詳しく解説しています。

まとめ

今回は警察学校を卒業した後の流れについて詳しく紹介しました。

今回の記事をまとめると

  • 警察学校卒業後は警察署に直行する
  • 警察署では教養からスタート
  • 現場に出れば新人でも関係ない
  • 警察学校卒業後は独身寮へ
  • 準備するものも色々ある

警察学校の卒業式はこれまでの気持ちがこみ上げてくるので、とても感動的なものになりますし、間違いなく一生の思い出になります。

私自身も警察学校の卒業式のことは今でも鮮明に覚えています。

警察学校での生活を頑張ったからこそ迎えられる瞬間でもあります。

それでも警察学校を卒業した後はいよいよ現場での勤務が始まります。

卒業式を終えたら赴任先の警察署に直行しますので、いつまでも感動的な卒業式の余韻に浸っている余裕はありません。

そして、警察署に配属になったら新しい生活が始まりますし、新しい先輩や上司があなたのことを待っています。

最初は色々と忙しいですが、スタートダッシュで失敗しないよう、今回紹介したことを実践してみてください。

警察官として現場で働くことは警察学校とはまるで違う世界になりますので、しっかり気持ちを切り替え、現場の仕事に慣れるようにしましょう。

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