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【警察学校退職】警察学校を辞める人の特徴5選

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藤田 悠希
元警察官。会社員を経て警察官に転職し、都市部の県警で8年間勤務。主にパトカー勤務を行い、数々の事件検挙や交通取締りに従事した。元警察官の経験から幅広く警察官情報を発信中。

警察学校を辞める人ってどんな特徴がありますか…?

毎年、春と秋は警察学校入校のシーズンであり、この時期は全国で多くの方が警察官としての第一歩を踏み出します。

警察学校に入校した時点で身分は警察官となるため、もはや公私ともに一般人ではありません。

警察学校入校というのはそれくらい身が引き締まるものですし、憧れの警察官として初めて制服に袖を通すのも警察学校になります。

そんな警察学校はすべての警察官にとって思い出の場所であり、一生忘れられない経験をする場所でもあります。

また、警察学校は警察官としての登竜門とも言える場所であり、苦い思い出も数え切れません。

なぜなら警察学校は

  • 厳しい規律
  • 理不尽な上下関係
  • 自由のない生活
  • 窮屈な連帯責任

という大変な世界であるため、辛い経験をすることも当たり前な場所だからです。

そのため、残酷なことに警察学校は入校者全員が最後の卒業まで残るわけではありません。

実際、警察学校入校者のうち1~2割は退職してしまう過酷な世界となっています。

しかし、警察学校を辞める人というのは決まって特徴があり、それぞれのポイントにさえ気を付けていれば辞めることには至りません。

事実、8割以上の人が卒業を迎えますので、必要以上に恐れることはありませんし、心構えさえしておけば問題ないでしょう。

そこで、この記事では警察学校を辞める人の特徴について紹介し、警察学校の生活で押さえておくべきポイントを解説していきます。

これから警察学校に入校する方や警察官志望者の方に参考にして頂ければと思います。

警察学校の大変さ

警察学校の大変さ

まず最初に警察学校の大変さについて解説していきます。

警察学校は警察官採用試験に合格したら必ず入校しなければならず、警察学校を卒業しなければ警察官として働くことはできません。

警察学校をわかりやすく言うと警察官の養成学校のようなところで、入校者全員が一人前の警察官を目指して日々鍛錬に励みます。

一人前の警察官を目指す場所なので、のんびり過ごすようなところではありませんし、一般的な学校とは大きく異なる場所です。

警察学校はとても規律が厳しく、教官の指示することには絶対に従う必要があるくらいです。

教官との上下関係は絶対的なものであり、日々理不尽な扱いを受けますが、逆らうことなどは一切できません。

また、自由に外出はできませんし、警察学校にいても個人行動はできません。

さらにクラスメイトが何か失敗を起こせばそれはクラス全員の連帯責任となり、日常生活とはかけ離れた窮屈な生活を強いられます。

とにかくそれまでの日常生活とは180度変わる世界なので、生半可な気持ちでは絶対に続かないでしょう。

同期とともに乗り越える

常に同期と行動を共にする集団生活は厄介な面もあるが、それだけ同期との絆は深まりやすい。困難なことでも同期がいるからこそ乗り越えられることが多い。

そんな厳しい生活となる警察学校ですが、実は最終的には入校者の1~2割が退職してしまう世界となっています。

早ければ入校初日に警察学校を去っていく人もいるくらいで、全員が最後まで残っているわけではありません。

まずは警察学校というのはそういう場所であることを認識して頂ければと思います。

やはり合わない人にとっては絶望的に合わない世界ですし、なんとなくという気持ちでは続かないでしょう。

私自身もそうでしたが、警察学校では”ここまで怒られたことがない”と思うほど怒られますので、入校初日からカルチャーショックの連続でした。

右も左もわからない状態で叱られるというのは精神的にきついですし、誰もがその場から逃げ出したいと思うものです。

そうは思っても簡単には逃げ出せないのですが、すぐに辞めてしまう人はこういった場面での踏ん張りが利かないケースが目立ちます。

警察官として働くためには乗り越えなければいけないことばかりなので、”警察官になった意味”を意識して過ごすことが大事だと考えます。

警察学校の生活に慣れてきたとしても初心を忘れてはいけません。

なぜなら誰もが自分の意志で警察官になっているので、それなりの覚悟を持って警察学校に入校しているはずだからです。

いつまで経っても警察官になったときの気持ちというのは大切にしていきたいものです。

特徴① そもそも無理だった人

そもそも無理だった人

ここからは警察学校を辞める人の特徴について紹介していきます。

警察学校を辞める人の特徴1つ目はそもそも無理だった人です。

警察学校の入校者は全員が警察官採用試験を突破してきているのですが、モチベーションというのは人によって様々です。

警察学校入校となれば誰もが気合が入りそうなものですが、実は全員が全員そうではありません。

憧れの警察官になることを誇りに思い、やる気に満ち溢れている人は多数いますが、逆にただ何となく警察官採用試験を受験したという人がいるのも事実です。

大抵こういった人たちは

  • 警察官採用試験が簡単だから
  • 何となく公務員になりたかったから

というくらいの軽い気持ちで警察学校に入校してくるため、最初から周りとはモチベーションが異なります。

もちろん、この考えが悪いわけではありませんが、残念ながら警察学校はそんな甘い気持ちで続くような世界ではありません。

足を踏み入れた瞬間…

警察学校の入校初日、警察学校の敷地に一歩足を踏み入れた瞬間から大変な生活が始まった。教官たちも”最初だから軽め”なんていう優しさは微塵もなかった。

やはり警察学校はそれ相応の覚悟を持って入校しなければいけません。

”警察官になってどんな仕事がしたいのか”をイメージしておくことはすごく大事で、このイメージがモチベーションになると言っても過言ではないでしょう。

なんとなく警察学校に入校する人や適当に警察官になった人ではとても続く生活ではありません。

やる気もないのに理不尽な上下関係面倒な連帯責任に耐えられるはずがないのです。

警察学校というのはそれくらい厳しい世界であるため、早い人だと初日に警察学校を去っていきます。

ですので、そもそも警察学校の生活が無理だったという人が一定数存在するのです。

苦労して警察官採用試験に合格した方や高いモチベーションの方は簡単に警察学校を辞めません。

むしろ、それまでの道のりがあるからこそ簡単には辞められないでしょう。

警察学校への入校が決まったら”警察学校卒業後”をしっかり意識し、高い目標を持って入校するようにしてください。

特徴② 自己中心的な人

自己中心的な人

警察学校を辞める人の特徴2つ目は自己中心的な人です。

警察学校は1クラス30~40人で構成されており、常にクラスの同期と行動を共にすることになります。

普段の授業はもちろんのこと、その他の訓練や3食の食事、風呂に至るまで隣には同期がいます。

一人きりになれるのは布団に入るときくらいであることは覚えておきましょう。

つまり、警察学校での生活は集団行動が基本となりますので、周りに合わせる協調性というのがとても大事になってきます。

実際、集団行動をしていると

  • 自分はやりたくない
  • クラスの決定に賛成できない

などという場面に遭遇することが必ずあります。

こういった場面でいかに周りに合わせられるかはとても重要になりますし、集団生活での大きなポイントになります。

「自分の考えはこうだから」「自分はそれをやりたくないから」と自己中心的な考えで行動することは絶対にNGです。

自己主張も大切だが…

同期に対して自己主張をしていくことは大事だが、クラスで決まったことに対しては素直に従っていく必要がある。自分の意に反していても堪える気持ちは大切。

周りに合わせる協調性がないとどうなるのかというと、簡単に言えばクラスから干されることになります。

警察学校は”できない人”には合わせてくれませんし、”ついていけない人”は置いていかれる厳しい世界です。

集団行動に従えないようだと同期からは冷たい視線が注がれる上、困ったときでも手を差し伸べてもらえなくなります。

そうなると段々生活が苦しくなり、結果的に短期間で警察学校を退職するに至ります。

警察学校の生活は大変なので、同期とは助け合っていくのが基本です。

それなのにクラスから干されているようだと次第に居場所がなくなっていくでしょう。

警察官というのは厳格な上下関係の下で働いていかなければいけませんので、個人の意思が尊重されることはほとんどありません。

これは警察学校でもまったく同じであり、個人よりも集団での行動が重視されますので、一人がわがままを言い出すと収拾がつかなくなります。

常に隣には同期がいる生活となりますので、個人の自由が利かない世界だというのは十分に覚えておく必要があるでしょう。

特徴③ 上下関係に耐えられない人

階級社会の大変なところ

警察学校を辞める人の特徴3つ目は上下関係に耐えられない人です。

警察官の世界は階級社会となっており、上下関係はとても厳格なものになっています。

これは警察学校を卒業してからの方がよくわかるかもしれませんが、上司というのは絶対的な存在であり、指示には絶対に従わなければいけません。

上司に逆らうなんてことはもってのほかです。

先ほどの協調性にも通ずることですが、上司の指示に対しては下位の立場にあるものは意見をすることすらできません。

極端な話、なにか指示を受けたら「はい、わかりました」と言うのみです。

警察官である以上はこういった上下関係を受け入れていかなければいけないので、この厳しさに耐えられない人は警察官に向いていないでしょう。

もちろん、この上下関係については警察学校入校から徹底的に叩き込まれます。

警察学校ではなによりも教官が絶対的な存在として君臨しているので、ただ従うしかないというのを存分に味わうことになります。

上下関係+理不尽

警察官の世界は厳しい上下関係に加えて、理不尽な指示や命令にも耐えていく必要がある。自分の思い通りにいくことはほとんどない。

上下関係については警察学校で洗礼を浴びることになりますが、いちいち反発するような気持ちを持っているようだと警察官は厳しいです。

警察学校では入校初日から怒鳴られることが当たり前ですし、大勢の前で叱責されることも日常です。

また、集団生活についていけない者には容赦なく追い込みが始まる上、結果が出せない者は退職を強要されることも珍しくありません。

警察学校は警察官としての考えや流儀を叩き込まれる場所なので、多少大げさな部分もありますが、ただひたすら耐えていく必要があります。

このような状況に慣れれば自然と警察官の上下関係の厳しさは受け入れられますし、耐性もしっかり身に付きます。

ですので、いずれにしても耐えていかなければいけないことなのですが、怒られるのが苦手な方何か意見をしたい方は警察学校で辞めたいと思うでしょう。

実際、入校初日に教官に怒鳴られ、それを機に即座に退職していった同期がいました。

警察官ならば上下関係の厳しさは理解しておかないといけないことなので、そういった世界であることを覚えておきましょう。

警察学校を卒業してからの方が遥かに上下関係は大変です。

特徴④ 規律を守れない人

規律を守れない人

警察学校を辞める人の特徴4つ目は規律を守れない人です。

警察学校は上下関係だけでなく、規律も大変厳しいところなので、決められた校則やルールは厳守していく必要があります。

規律といっても様々ですが、決められたことは守るということが鉄則です。

警察官がルールを守ることは当たり前ですので、警察学校にいるうちからその意識は身につけていかなければいけません。

警察学校の規律というのは

  • 教官には大きな声で挨拶をする
  • 課題の提出期限は守る
  • 誰かのミスは連帯責任をとる
  • 試験では結果を出す

といったごく当たり前のことばかりです。

また、駆け足すべきところは駆け足で素早く行動する、私語が禁止の場所では一切私語をしないといった規律もあります。

警察官というのはチームで動く仕事になりますので、一人が規律を破るようだと全体に悪影響を与えてしまいます。

個人よりも集団が優先される世界であることは覚えておきましょう。

部隊が全滅…

警察学校時代、教官から口酸っぱく言われたことは「一人が乱れればその部隊は全滅する」ということ。警察官は全員が足並みを揃える必要がある。

また、教官によってはもっと細かいルールを設定する人もいますので、その都度対応していかなければいけません。

集団行動を共にする全員が規律を守るのが当たり前ですが、現実はそうはいきません。

決められたルールを守れない人が必ずいます。

「ちょっとくらい…」とつい気を緩めてしまいがちですが、悪いことをすればバレるのも警察学校の特徴です。

警察学校の教官は百戦錬磨のベテランですので、嘘をついたところで簡単に見透かされてしまいます。

誰か一人が規律違反をすれば当然ながら連帯責任となり、何かしらのペナルティが科せられます。

重たいものだと全員の外泊が禁止されることもあり、ちょっとした規律違反が重大な結果を招くこととなります。

もちろんクラスからは厄介者扱いを受けることになりますので、段々と居心地が悪くなっていきます。

こちらもクラスからは干される対象となるため退職に繋がりやすいですし、規律を守れない人は教官からも強烈に追い込まれますので、十分注意が必要です。

これも法律を執行する警察官だからこそ守らなければいけないものですので、警察学校から意識をつけておかないといけないことです。

特徴⑤ 時間にルーズな人

時間にルーズな人

警察学校を辞める人の特徴5つ目は時間にルーズな人です。

警察学校はとても忙しいところであり、1分1秒を大切にしていく必要があります。

なにせ卒業までのスケジュールが決まっているため、のんびりしている時間はありませんし、日々の時間を大切にしていかなければいけません。

そうなると大切になるのが時間への意識です。

警察学校は集団行動になるため、○時○○分に○○に集合など時間指定されることが多く、この時間を守れるかどうかはすごく大事になります。

基本は5分前行動ですし、それができて当たり前とされる世界です。

警察官は現場に出てからも時間を厳守していかなければいけないため、警察学校から癖をつけておくことが大事になります。

しかし、必ずしも全員がそうではなく、どうしても時間を守れない人や集合時間に遅れる人がいるのは事実です。

集団行動の大変なところは一人が遅れれば全体が遅れることになりますし、その一人が来るまで全体は動くことができません。

そうなると当然ながら同期からは冷たい視線が注がれるので、段々と信頼されなくなり、居場所もなくなっていきます。

信頼がすべて

警察学校の集団生活は朝から晩まで同期と一緒になるため、嫌というほど同期の性格が分かるようになる。時間を守ること1つにしても守れなければ簡単に信頼を失うことになってしまう。

時間にルーズな人の特徴は

  • 時間の感覚を持っていない
  • 着替えや準備が遅い
  • 自分が遅れている意識がない
  • 誰かを待たせている意識がない

といったことが挙げられます。

特に着替えというのは警察学校の生活において日常茶飯事なので、とにかく急いで着替えるという意識は持っておきたいものです。

制服への着替えは誰もが慣れないものですが、数をこなすと自分なりに早く着替える術が身に付いていきます。

さらに入校当初は食事も素早く済ませる必要がありますし、寝起きも機敏に行動することが求められます。

普段の生活において、時間にルーズだと自覚がある方は警察学校入校前に改善するようにしましょう。

警察学校はマイペースに生活できるところではありませんので、他人のペースに合わせる意識が大切になります。

まとめ

今回は警察学校を辞める人の特徴について5つ紹介しました。

今回の記事をまとめると警察学校を辞める人は

  • そもそも警察学校が無理だった人
  • 自己中心的な人
  • 上下関係に耐えられない人
  • 規律を守れない人
  • 時間にルーズな人

といった特徴が挙げられます。

警察学校は日常生活とは大きくかけ離れた世界であるため、これまでの常識が通じません。

入校初日から数々の難題にぶつかることになりますし、早い人であれば初日の数時間で警察学校を去っていきます。

それだけ厳しい世界であることはあらかじめ認識しておく必要があるでしょう。

それでも警察官として現場で働くためには警察学校を卒業しなければいけません。

たくさん辛いことはあるでしょうが、警察官を目指したときの気持ち警察官としての初心を忘れなければきっと乗り越えられるはずです。

これから警察学校に入校する方や警察官を目指している方は今回ご紹介したことに注意し、是非最後までやり遂げて立派な警察官になってください。

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