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【警察官退職】初公開!私が警察官を辞めた5つの理由

警察官を退職した理由
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藤田 悠希
元警察官。会社員を経て警察官に転職し、都市部の県警で8年間勤務。主にパトカー勤務を行い、数々の事件検挙や交通取締りに従事した。元警察官の経験から幅広く警察官情報を発信中。

藤田さんはなぜ警察官を退職したのですか?

実は今まで数え切れないほど警察官退職に関する質問を頂いてきました。

警察官に関する質問は日々多数頂いていますが、間違いなく警察官退職に関する質問が一番多いです。

やはり警察官志望者の方にとっては警察官を退職した人間のリアルな声を聞きたいというのは当然に考えることなのだと思います。

しかし、ワケあってこれまで一度も警察官退職の理由を明かすことはありませんでした。

「いつかブログで書きたい」と思っていたことでもあったので、一切詳しくは語ってこなかったのが事実です。

そのため、正真正銘、警察官退職について明かすのは今回が初めてになります。

なぜ警察官退職について頑なに明かしてこなかったかというと

  • 退職理由を明かすことに葛藤があった
  • 公開するタイミングを探っていた
  • 明かさないまま月日が経過していた

など様々な理由・事情がありました。

今回、警察官退職をテーマにして記事を書こうと思った理由も様々なのですが、ちょうどこれがブログ100記事目になるので、このタイミングで公開するに至りました。

Twitterでは警察官時代の苦労話や思い出をツイートすることがあり、退職について触れることも少しはありました。

ブログ記事としてしっかり書くのは今回が初めてになるので、今まで明かしてこなかった退職理由についても書いていきます。

公開に至るまでにはいくつかの葛藤があったのも事実です。

警察官退職の理由というのはかなり生々しい話もあるため、これから警察官を目指す方や現役警察官の方にも誤解を受けてしまう心配がありました。

また、警察官時代は大変な思いを数多くしてきましたが、いい職場環境に恵まれましたし、自ら望んで警察官を退職しているため、警察組織に対して一切恨みがないのも悩んだ理由の1つです。

葛藤があった中、「警察官を退職した自分にしか伝えられないことがある」と考え、100記事の節目に公開するに至りました。

今回紹介する話はすべて実話ですし、誇張等も一切ありません。

すべてがリアルな体験談ですし、すべてが警察官退職に至った真実でもあります。

これから警察官を目指す方、実際に警察官に就職&転職予定の方など、多くの方にご覧頂ければと思います。

この記事では警察官を8年務めた私が警察官を退職するに至った理由を5つ公開し、当時の決断に至った背景についても紹介していきます。

あくまで個人的な事情を紹介するに過ぎませんが、少しでも参考になれば幸いです。

警察官時代の記録

警察官時代の記録

まずは私の警察官時代の記録について簡単に紹介していきます。

色々な記事で書いていますが、私は大学を卒業してから一般企業に就職し、その後26歳で警察官に転職した経歴を持っています。

元々警察官を目指していたということはまったくなく、大学4年生で就職活動をしているときも選択肢には入っていませんでした。

しかし、サラリーマンとして平凡な人生を送っていたとき、徐々に警察官に憧れを持つようになり、「パトカーに乗って仕事がしたい」と思うようになりました。

警察官に憧れを持った明確な理由があるわけではないですが、単純に警察官がカッコいいと思いましたし、もっと人の役に立つ仕事がしたいと考えていました。

会社員時代が本当に平凡で単調な生活だったので、なにか刺激を求めていたのは間違いありません。

警察官になりたいと思ってからはもう警察官として働くイメージしか持てず、会社員を辞めることに迷いはありませんでした。

そして、警察官採用試験に向けた勉強に専念するため3年勤めた会社を退職し、約8か月間も無職の状態で奮闘しました。

その結果、見事に一発で希望の地元県警に合格することができ、警察学校を経て現場での勤務をスタートさせました。

チャレンジ精神

26歳で無職になることに対しては大きな不安があったが、警察官になる目標を叶えるために敢えて厳しい道を選んだ。当時のチャレンジ精神は貴重な経験となった。

赴任した警察署では最初の2年を交番で勤務し、その後は交番勤務での実績が認められて念願のパトカー乗務員になりました。

このとき、ある意味では警察官になる目標を達成できた瞬間でもありました。

パトカーに乗ることに憧れを持っていたので、パトカー乗務員になってからは本当に生き生きと仕事に取り組みましたし、やりがいを持って勤務をしていました。

もちろん失敗やミスをすることも数多くありましたが、そういったことも含めてパトカー乗務員として大きく成長することができました。

当時は辛いことがあっても充実していましたし、純粋に仕事が楽しいと思っていました。

パトカー乗務員になるには?

パトカーは警察官だからといって誰でも乗れるわけではないので、交番勤務で結果を出すしかありません。

その後は重大事件の検挙職務質問での検挙などたくさんの実績を積み上げ、警察官にとって最高の栄誉である警察本部長賞も受賞することができました。

数え切れないほど検挙を経験してきましたが、ほとんどのことを昨日のように覚えています。

それくらい刺激的な経験でしたし、印象深い仕事が多くありました。

このまま順調にキャリアを積み上げて…というはずだったのですが、人生そうはうまくいきません。

パトカー乗務員を続ける中で色々な悩みを持つようになりましたし、「このままでいいのか」と考えるようにもなりました。

やがてこの気持ちが抑えられなくなり、結局約8年で警察人生に幕を下ろすこととなったのです。

退職理由① 身体の限界

退職理由①身体の限界

私が警察官を辞めた理由の1つ目は身体の限界を感じたからです。

警察官時代は8年間ずっと地域課で勤務をしていたので、24時間の3交代勤務を長い間こなしていました。

3交代勤務は警察官の仕事の中では生活リズムが安定するというメリットがあるのですが、1回の勤務で24時間働かなければいけないというデメリットも存在します。

3日に1回が勤務で3日に1回が休みになるので、予定を立てやすいですし、なにより地域課は休日出勤がほとんどないというメリットもありました。

警察官なのに休日出勤がほとんどないというのはとても恵まれていることです。

刑事課であれば一応は土日休みですが、事件や捜査が続けば長時間の残業休日出勤は当たり前になります。

なので、地域課の3交代勤務というのは警察官の仕事の中ではリズムが安定しやすいです。

(あくまで警察官の仕事の中での話です)

3交代勤務とは?

当番(出勤日)→非番(仕事終わりの日)→週休(休み)を繰り返す勤務のこと。3交代勤務は一生この間隔での勤務となります。

しかし、そうは言っても毎回24時間働くというのは本当にきついですし、1回の勤務での疲労が半端じゃありません。

朝に出勤して、次の日の朝まで仕事が続くというのはなかなか過酷な仕事です。

これは実際に経験してみないとわからないことですが、普通の人なら寝ている深夜の3時や4時でもバリバリ働くというのは身体にとって負担でしかありません。

「この生活を長く続けることは無理だな…」

30代に入り、身体への負担を感じ始めたときに率直に感じたことです。

夜中のパトロールは居眠り運転になることが当たり前でしたし、24時間で一睡もせず仕事を終えたときは何度も帰りの電車で寝過ごしました。

フラフラになりながら帰宅したときはそのまま床で倒れ込むようにして眠りに入った経験もあります。

また、長時間空腹に耐えながら働くことも非常に辛かったですし、1回の勤務で100km程度パトカーを運転する疲労もなかなかのものでした。

覚悟はしていましたが、警察官の仕事は本当に激務でした。

大規模署であればさらに…

警察官の仕事は警察署の規模によって忙しさが異なる。大規模な警察署であれば、どこの部署にいても激務でしかない。繁華街を受け持つような署に異動した際は覚悟が必要。

20代の頃は「非番の夜は遊び放題だ!」と考え、夜に出歩いていたのは事実ですが、30代に入ると非番や休日は身体を回復させることが最優先になりました。

基本的には非番は昼頃に帰宅し、ご飯を食べたらそのまま夕方まで寝るという生活でした。

24時間で一睡もしなかった日はそのまま夜まで寝ることもありましたし、警察官を続ければ続けるほど将来の自分が不安になっていったのです。

純粋に「こんな生活を40代や50代でもできるのか?」と考えたとき、自分の中での結論はノーでした。

実際、一緒に勤務していた40代以上のベテランたちは常に疲れており、夜中にはほとんど動けなくなっている人もいました。

何かしらの不調を抱えている上司も珍しくなかったですし、そういう人たちを見ていて「自分はこうなりたくない」と思いました。

勤務中は休憩時間や仮眠時間が設定されているが、忙しいときはそんなことを言ってられない。忙しい日は食事すらとれない。

これだけの激務なので、しっかりとした給料を頂けるのは事実です。

年収も高めですし、警察官を続けていればもっと裕福な生活ができたことは間違いありません。

しかし、警察官を8年続けていて、お金より健康の方が大事なことに気付かされました。

どれだけお金があっても身体が元気じゃなければ意味がありません。

当時の私は休日でも仕事中でも常に眠気がとれませんでしたし、あのまま警察官を続けていたら何かしらで不調をきたしていたと思います。

警察官を退職して間違いなく身体が元気になったので、警察官を退職したことに後悔は一切ありません。

退職理由② 成功体験ができた

退職理由②成功体験ができた

私が警察官を辞めた理由の2つ目は成功体験ができたからです。

警察官を8年務め、そのほとんどをパトカー乗務員として過ごした結果を振り返るとそれなりに成果を残すことができていました。

同じ地域課でも交番とパトカーでは扱う事件の数が違うため、パトカーに乗っていた方がより重大事件に遭遇する確率が高いです。

また、パトカーなら緊急走行が可能なため、現場に一番で到着することも多いです。

ですので、警察官時代は数多くの事件現場に駆けつけましたし、大きな事件も検挙した経験が多数あります。

当時の検挙を振り返ってみると

  • 殺人未遂犯の検挙
  • 強制わいせつ犯の検挙
  • 未成年者誘拐犯の検挙
  • 覚せい剤使用者の検挙
  • 大麻使用者の検挙

などという結果を残すことができ、警察官人生で一生に一度あるかないかの警察本部長賞も受賞したことがあります。

その他の取締りや職務質問などの業務においても十分な結果を残していましたし、警察官としての成績も悪くありませんでした。

これらの活躍は誰にでもできるものではないので、正直に言えば警察官として一定の満足感を得ることはできました。

警察本部長賞

多大な活躍を残した警察官に対して、所属する県警のトップである警察本部長から贈られる賞の1つ。警察官人生で一生に一度も縁がないのが一般的。

当然ながら私より結果を残している警察官は多数います。

凄腕の警察官から見れば笑われるくらいの実績ですが、それでもまったく結果を残せない警察官がいるのも事実です。

個人的には「パトカーに乗ってこれだけ結果が残せれば十分じゃないか」という風に考えるようになりました。

これくらいで満足してはいけなかったのかもしれませんが、これ以上の満足を得るにはどうすればいいのかという葛藤もありました。

また、1つ目の理由であげた身体への負担を感じ始めた頃、”今、警察官を辞めても悔いはない”ということが頭に浮かんできたので、次第に退職へと気持ちが傾いていきました。

パトカーとして心残りがあるとすれば、職務質問のプロが集まる自動車警ら隊で勤務することができなかったことです。

自動車警ら隊を経験していればもっと長く警察官を続けていたかもしれませんが、自動車警ら隊は本当に大変な部署なので、逆に余計に身体が悲鳴をあげていた可能性はあります。

自動車警ら隊は何が大変?

検挙実績がすべての世界なので、結果が出なければ隊に残ることはできません、

また、自動車警ら隊は上下関係も非常に厳しいところなので、実際に勤務していたらどうなっていたかわかりません。

いずれにしても8年の警察官人生で積み上げた実績には十分満足しています。

もっと目標を高く設定していればよかったのかもしれませんが、この点についても後悔はまったくありません。

退職理由③ 上下関係に嫌気

退職理由③指示系統に飽きた

私が警察官を辞めた理由の3つ目は上下関係に嫌気が差したからです。

警察官は階級社会であり、上下関係がとても厳しいため、上司の指示には絶対に従わなければいけません。

これは地方公務員法にも明記されていることなので、警察官は上司の指示がすべてとなります。

警察官の仕事には様々な部署がありますが、それぞれの部署には一番下の巡査から上位階級の警視(警視正)までが一緒に勤務をしています。

上位階級の上司が言うことがすべてであり、下位階級にある警察官は指示に従うのみです。

出された指示は守るしかなく、反対することや意見をすることはよほどできません。

例え上司と考えが違ったとしてもただ従うしかないので、社会人としては面白味に欠ける部分があるのは事実です。

実際、私自身はもっと部署内で活発に意見交換などができればと思っていましたが、若手や中堅には発言する機会すらありませんでした。

階級に関係なく色々な人が意見を出した方がよりよい組織になることは間違いないと思います。

しかし、幹部に対して発言をしようものなら「お前ごときが何を言ってる?」と非難されることでしょう。

これは上下関係の厳しさに起因することなので、警察官である以上は受け入れるしかありませんでした。

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社会人としては…

社会人は自ら考えて行動することによって成長していくが、警察官の場合は上司の指示に100%従う人材が評価される。そのため、社会人としての成長余地は少ない。

警察官の仕事は難解な現場混乱している現場があるので、上司からの指揮系統がはっきりしていることはメリットにもなります。

これらの現場において、何人もの警察官が言いたいことを言っていては物事が進みませんし、どんどん初動捜査が遅れていく危険性もあります。

一人の幹部が指揮を執ることで全員が同じ方向を向けるということは間違いないので、警察官の仕事として考えればこちらの方が正解なのかもしれません。

しかし、警察官としてキャリアを積み上げていく中、この上下関係の厳しさに段々と嫌気が差していくようになりました。

もちろん上司の指示に従うというのはどこの会社でも同じかもしれませんが、そこに至るまでのプロセスは色々とあっていいと考えます。

”ただ単に上司の指示に従うだけ”と”十分な議論をした上で上司の指示に従う”とでは社会人としての成長に大きな差が生まれます。

特に警察署においては署長や副署長の言うことが絶対なので、奇抜な考えを持つ幹部が異動してくるとかなり大変な思いをする。

そのため、私は”このままでは指示に従うだけの人材で終わってしまう”と考え、もっともっと社会人として成長したいと考えるようになりました。

また、若手だろうが中堅だろうが関係なく意見ができる風通しがいい職場で働いてみたいと思うようにもなりました。

警察官として出世していけば少しは状況を変えられたかもしれませんが、巡査部長になっても警部補になっても上には上がいるのが現状です。

本当に自分の考えの通りで働くためには最低でも警部までいかなければいけないので、当時から考えてあと10年はかかるという状況でした。

警察官を辞めてもいいから環境を変えてみようと思ったのが退職の1つのきっかけだったことは間違いありません。

トータルで見れば上下関係の厳しさに嫌気が差したということになります。

そんな中、現在勤めている会社では入社当時から積極的に意見を発信できていますし、自分のアイデアが受け入れられることも多々あります。

警察官を退職してから社会人として大きく成長していることを実感できています。

退職理由④ スキルが身に付かない

退職理由④スキルが身に付かない

私が警察官を辞めた理由の4つ目はスキルが身に付かないからです。

警察官の仕事には様々な部署があり、部署によって取り扱う業務は大きく異なります。

地域課ならパトロールや取締りを行いますし、刑事課なら事件の捜査や逮捕状の請求などを行います。

逆に言えば、生活安全課の警察官は取締りを行うことがまったくできませんし、警備課の警察官は窃盗事件の捜査要領をまったく把握していません。

このように警察官は部署によって仕事が違うため、同じ警察官でもできる仕事できない仕事はハッキリと分かれています。

これらのスキルはそれぞれの部署に入ってから身に付けることになるので、部署が変われば1から仕事を覚えていく必要があります。

部署がコロコロ変わるということはあまりありませんが、色々な仕事にチャレンジできるのは警察官の面白さの1つだと思います。

スタートは全員同じ

警察学校卒業後は誰もが地域課での勤務となるため、スタートする地点は同じになる。ここからそれぞれの部署に分かれていくため、20年のベテランでも地域課は2年しか経験していないという警察官も存在する。

一見すると警察官は豊富なスキルが身に付くように見えますが、実は大きな間違いです。

それは警察官の仕事で身に付けるスキルはあくまで警察官でしか生かすことができないからです。

そのため、警察官のスキルがあるからといって転職に有利になるわけではありませんし、むしろ転職においてはマイナスイメージになってしまうことすらあります。

「転職しなければ関係ないのでは?」と思われるでしょうが、転職をしない=一生警察官を続けるということになります。

結局のところ、”警察官は警察官として生きていくしかない”ということでもあります。

もちろん、生涯警察官を続けることも立派な判断ですし、最後まで警察官を続ける人の方が圧倒的に多いです。

ただし、私のように警察官を退職することも立派な判断だと考えます。

むしろ決断をしなければずっと警察官のままですし、気付いた頃には転職もできない年齢になってしまうので、辞めるのであれば判断は早い方がいいでしょう。

警察官の仕事は激務であるため、惰性で働いていくということは難しい。やる気のない上司を数多く見てきたが、そのようにはなりたくなかった。

私自身も警察官を続けていてもスキルが身に付かないことは早々に気付き始め、「ある程度の年齢で区切りをつけないとまずいのでは?」と考えるようになりました。

パトカーに乗っていた経験があり、職務質問で検挙ができたとしても民間企業で役に立つことはほぼありません。

むしろ転職活動では「なんで警察官を辞めたんですか?」と必ず聞かれるため、マイナスなイメージすらついてしまいます。

そのため、30歳を超えて将来へのキャリアに不安を感じ始めたとき、自然と転職を考えるようになりました。

結果として無事に転職に成功しましたが、あと1年、2年遅かったらどうなっていたかわかりません。

もう一度会社員になってビジネスの世界に戻りたいという思いもこみ上げてきたため、警察官を退職することに抵抗はありませんでした。

妻もフラフラになりながら働く私を心配してくれていましたし、転職の決断には納得してくれました。

後悔がない上、警察官に心残りもなかったというのがスムーズに転職できた要因だと思います。

退職理由⑤ やりたい仕事が見つかった

退職理由⑤やりたい仕事が見つかった

私が警察官を辞めた理由の5つ目はやりたい仕事が見つかったからです。

大学時代を振り返ると、当時は特にやりたい仕事がなく就職活動も適当に行っていたので、内定をもらったのは1社だけでした。

”内定がもらえたから就職した”という表現がまさにぴったりで、当時はなんとなく就職活動をしてなんとなく就職したという感が否めませんでした。

新卒で就職した会社は年間休日120日以上+人間関係も良好だったので、不自由なく働くことができました。

ところが、なんとなくでの就職だったため、仕事にやりがいを感じることができず、モチベーションも上がらないまま平凡な毎日を送っていました。

そんなときに警察官に憧れを持って転職したわけですが、結局警察官を続けていると再び単調な日々に飽きを感じ始めることとなってしまいました。

警察官の退職を考えるのと同時に別の業界に興味を持ち始め、「チャレンジするなら今しかない」と決意を固めるに至りました。

転職というのは本当にタイミングが大事で、一回のチャンスを逃すと次にいつチャンスが巡ってくるかわかりません。

警察官を退職する上で、転職のタイミングというのは本当に難しいものがありました。

自分の場合は運良く興味があってやってみたい仕事の求人が出ていたので、転職を決断する1つの要素にはなりました。

ちなみに当時は警察官をなにがなんでも辞めたいというわけではありませんでした。

警察官時代もいい職場環境に恵まれていましたし、目標だったパトカーにも乗っていたので、順調にキャリアを積んでいたのは間違いありません。

不祥事とも無縁だったので、警察官を辞めなければいけない理由はまったくありませんでした。

それでも当時は

  • 興味のある仕事をやりたい
  • 好きなことを仕事にしてみたい
  • 転職するなら今しかない

という思いが強く、密かに転職活動を始めることになりました。

警察官からの転職

転職活動は決して平坦な道のりではなく、希望の業界の求人が出るまで地道にリサーチを行った。結果的に転職活動は3か月で終わったが、一回のチャンスを逃していれば長期化していたと考える。

無事に転職活動は終了し、希望通りに興味のあった業界に転職することができました。

今でもこの仕事は続けており、順調にキャリアと経験を積み上げていっています。

興味のあることを仕事にするというのは難しい面もあるのですが、警察官時代に培った不屈の精神が大いに役に立っています。

正直、警察官時代の激務を考えれば、あれ以上にキツイ仕事というのはなかなかありません。

ですので、警察官として勤務していた経験は本当に何事にも代え難いものだと強く感じていますし、人生経験の1つとして警察官になるのは大いにアリだと思っています。

警察官時代、転職活動をしていたことは一切誰にも言わなかった。心苦しい面もあったが、公にして得をすることはない。

警察官を辞めたいと思っても転職が決まらなければ辞めることはできません。

独身ならまだしも当時は既に妻も子どももいましたので、ただ警察官を辞めるだけという選択はできませんでした。

だからこそ転職はタイミングがすべてだと身を持って知りました。

  • あのとき決断していなかったら
  • あのとき内定をもらえてなかったら

警察官は気持ちがモヤモヤしたまま続けられる仕事ではないので、あのまま警察官を続けていたらどうなっていたことかわかりません。

当時は本当に難しい決断でしたが、今現在、警察官を退職して後悔していることは何1つありません。

まとめ

今回は私が警察官を辞めた理由と題し、警察官退職について赤裸々に書いていきました。

今回の記事をまとめると警察官を退職した理由は

  1. 激務に身体の限界を感じた
  2. 警察官として成功体験ができた
  3. 上下関係に嫌気が差した
  4. スキルが身に付かないことに危機感を感じた
  5. やりたい仕事が見つかった

ということになります。

当時、特に不自由なく働いていたので、どうしても警察官が辞めたかったという状況ではありませんでした。

もう少し続けていれば違う未来があったでしょうし、出世もできていたかもしれません。

しかし、将来への不安転職のタイミングを考えると、あのときがベストな決断だったと振り返れます。

繰り返しになりますが、警察官を退職して後悔していることはありません。

自分の人生を考えたとき、この決断は間違っていなかったと思っています。

今回は初めて警察官退職について明かしました。

とてもリアルで生々しい話が多かったですが、これが警察官を退職した人間の体験談です。

これから警察官を目指す方や現役警察官の方にも参考にして頂ければ幸いです。

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