警察官が行う取締りについて色々知りたいので、経験談等を聞きたいです。
車を運転する人ならば誰もが一度は取締りを行う警察官の姿を見たことがあると思います。
パトカーから目を光らせる警察官、物陰に隠れて違反者を見張る警察官など、取締りの方法は様々ですが、車を運転していればよく見かける光景でしょう。
そんな取締りをする警察官の姿を見る度に決まってドライバーは「自分は気を付けなきゃ」と心で思うはずですし、一瞬でもドキっとする感覚があるはずです。
ちなみによく見かける取締りの場所と言えば
- スピードが出やすい幹線道路
- 歩行者が多い横断歩道
- 一時停止場所
- Uターン禁止場所
などが代表的だと思います。
こういった場所は必然的に違反が多発するので、それだけ警察官も狙っているところでもあります。
そんな中、「またこの場所で取締りをやっているのか…」と疑問に思ったことは皆さんもあるのではないでしょうか。
私もいつも同じ場所で取締りをする警察官は何度も見たことがありますし、実際のところ警察官時代は私自身もそうでした。
一般市民の方からすると、そこで気になるのは“なぜいつも同じ場所”で取締りをするのかというところだと思います。
なにも違反が発生するのはその場所だけではないはずですから、本来なら幅広い場所で取締りを行うのが効果的だと考えます。
ところが現実はそうではなく、いつも同じ場所で取締りをやっており、地元のドライバーの中では有名な取締り場所になっているほどです。
そこで、この記事ではなぜ警察官はいつも同じ場所で取締りをするのか?について詳しく解説し、そのほか取締りに関する疑問点についても紹介していきます。
警察官志望者はもちろん、普段取締りを見て疑問に思っている方に参考になればと思います。
取締場所は決まっている?
まず始めにそもそも警察官が取締りをする場所は決まっているのか?について解説します。
警察官の数ある部署の中で、違反の取締りを行うのは地域課と交通課(白バイを含む)だけです。
この2つの部署は現場での仕事がメインになる警察官ですので、外に出て取締りをすることが重要な業務になっています。
特に地域課の警察官であれば、交番やパトカーの業務をこなしながら毎回取締りをして違反者を検挙していく必要があります。
その一方、刑事課や警備課といった部署の警察官が外に出て取締りを行うことはありません。
そもそもこれらの部署の警察官は制服を着る機会がほとんどないので、制服を着て外に出ることなんてことは滅多にないのです。
厳密に言えば、同じ警察官であっても刑事課に所属している警察官では取締りの方法がまったくわからないのが現実ですので、逆に取締りをすることは不可能といった方が表現は近いかもしれません。
そのため、取締りをしている警察官=地域課or交通課の警察官となっています。
そして、そんな取締りですが、特に場所が決まっているわけではありませんし、毎回同じ場所でやる必要もありません。
率直に言ってしまえば、どこで取締りをしようが個々の警察官の自由です。
それでも警察官が毎回同じ場所で取締りをしているのはよく目にする光景でありますが、これについては2パターンが存在します。
それぞれのパターンを紹介していきます。
- 事前告知の取締り
あまり知られていないかもしれませんが、全国の警察署では取締りを実施する場所を事前に告知していることがあります。
告知されている場所は定番の取締りスポットであることが多いでしょう。
下記は神奈川県警のHPで告知されているものを引用したものになります。
こういった場所では大々的に取締りが行われることが多いので、交通課の取締係が体制を組んで行うことがあります。
また、より体制を作って行う場合は交通課と地域課が協力して取締りを行う場合もあります。
取締りの事前告知についてはあまり知られていないことだと思うので、興味のある方は各都道府県警の公式HPをご覧になってみてください。
集中的に取締りをするエリアは大体同じ場所になることが多いため、同じ場所で取締りをやっているという印象が強くなるかと思います。
- 狩り場での取締り
もう1つよくあるパターンが狩り場での取締りです。
不思議なことにどこの地域においても違反が発生しやすい場所というのが存在するもので、取締りをする警察官はそこに集中する傾向があります。
止まらなくてもよさそうな一時停止場所、UターンしたくなるUターン禁止場所など、まるで違反を狙っているかのような紛らわしい場所が多くあるものです。
地元住民はこういった事情を知り尽くしているので違反をしないのですが、初めて通りかかるドライバーはつい引っかかってしまうので、ここで警察官が待機しているわけです。
その場所が違反が多発する地域だというのは警察官にとっては有名なので、自然とそこで取締りをする機会が増え、いつも同じ場所に警察官がいると思われやすくなります。
こういったところで取締りをしていると「なんで違反を待っているの?」と聞かれる機会が多くありました。
普通に考えれば、違反者が来るのを警察官が待っているという構図は違和感しかありませんね。
よって、取締りをする場所については特別決まっているわけではなく、ここでやらなければいけないという決まりもありません。
警察官自身が自由に取締りをする場所を決めることができます。
単純に違反が多発する場所に警察官は集まりやすいというのが真実なのかもしれません。
同じ場所で取締りを行う理由
続いて、なぜ警察官は同じ場所で取締りをするのか?という点について解説します。
前項で紹介した通り、警察官が取締りをする場所については特に決まりがあるわけではありません。
どこで取締りをしても問題はないので、そう考えると同じ場所ばかりで取締りをするのが不自然にも考えられます。
しかし、それでも同じ場所で取締りを行う警察官が多いのが事実です。
私が現役警察官だったときも色々な事情があって、よく同じ場所にパトカーで張り付いていたものです。
その色々な事情について解説していきます。
- 違反が多いから
警察官が同じ場所で取締りを行う理由の1つ目は違反が多いからです。
各個人の警察官にはノルマが与えられているので、取締りを行うからには結果を出さなければいけません。
時間をかけて取締りをやって「なにもなかった」では意味がないからです。
警察官のノルマについては下記の記事で詳しく解説しています。
取締りのノルマを達成するためには数多くの違反を検挙しなければいけません。
そうなると必然的に違反が多い場所で取締りを行うことになるので、毎回同じ場所になることも珍しくないのです。
ある程度の件数を稼がなければいけないのに全然違反がない場所で取締りをやっていても意味はありません。
取締りは効率を重視するので、どうしても同じ場所に偏りがちになってしまいます。
- 慣れた場所だから
警察官が同じ場所で取締りを行う理由の2つ目は慣れた場所だからです。
取締りに慣れた警察官でも毎回の違反を認定することは決して容易ではありません。
「携帯電話で通話してる…?」「今のタイミングは赤信号だったな…」など、微妙なものであればあるほど迷いが生じます。
毎回違う場所で取締りをやっていると余計に迷う場面が多いものです。
そんなとき、いつもの慣れた場所でいつもの取締りであれば難易度はグッと下がります。
なぜなら毎回同じように行っている取締りなので、自信を持って判断をすることができるからです。
勤務意欲に旺盛な警察官であれば次から次へと新しい取締り場所を開拓するかもしれませんが、どちらかと言えば少数派です。
いつもの同じ場所でいつもの取締りを行うというのが警察官の一般的な考えですので、自然と市民の目にも”いつも同じ場所でやっている”と映るのでしょう。
- 見取図があるから
警察官が取締りを行う3つ目の理由は見取図があるからです。
あまり知られていないことかもしれませんが、取締りを行った後、警察官はその取締りについて簡単な処理を行う必要があります。
取締り後はその違反についての内容・種類、免許証の記載事項の内容、見取図(信号や横断歩道など)を控えの切符に記入しなければいけません。
これ自体はそこまで大変な作業ではないのですが、一番厄介なのが見取図です。
ここでいう見取図というのは違反を行った場所の地図や違反車両の動きなどを記入するもので、簡易的ではあるもののその違反を証明する内容になります。
この見取図について、毎回同じ場所で取締りを行っている場合はほぼ毎回同じ内容になるため、あまり苦労しません。
周辺の地図についても一度使ったものをコピーして使い回すことができるため、通常に比べて作業が楽になります。
忙しい警察官にとってはこういったところで作業を効率化できることが地味に大きく、毎回同じ場所で取締りを行う理由にも繋がります。
私自身も警察官時代はよく取締りを行う場所がいくつかあったので、事前に見取図を作って負担を軽くしていました。
初めて取締りをする場所は見取図を作るのが非常に面倒でした(笑)
警察官が毎回同じ場所で取締りを行うのは上記3つの理由によるところが大きいです。
一言でまとめてしまうと毎回同じ場所で行うのが一番楽だという結論に至ります。
警察官の取締りのノルマというのはどこで取締りを行おうが1件は同じ1件です。
ならば少しでも楽に取締りができる場所がいいし、面倒なことはしたくないと思うのが自然でしょう。
これは元警察官の経験談でもあります。
これまで疑問に思っていた方にとっては意外な結論だったかもしれませんが、毎回同じ場所で取締りを行う理由というのはこれくらいのものというのが真実です。
唯一のデメリットはあまりにも多くの警察官が取締りをすることによって、その場所の違反自体が少なくなるということはあります。
狩りすぎると他の同僚に迷惑がかかるので、ときにはセーブするときもありました…(笑)
取締りで大変なことは?
次に取締りで大変なことについて紹介していきます。
ここまで警察官が毎回同じ場所で取締りを行う理由について解説してきましたが、同じ場所で取締りを行うことが楽なのは間違いありません。
新規で取締りの場所を探すだけで苦労しますし、慣れない場所での取締りは億劫になるのが普通です。
どこの警察署でも取締りのスポットというのはいくつか存在するものです。
なので、同じ場所で取締りをするのが最も効率的なのですが、それだとしても大変な思いをすることはたくさんあります。
私自身は現役時代パトカーに乗っていたので、誰よりも取締りの件数を稼がなければいけない立場でした。
実績としては8年間の警察官人生で1,000件以上の取締りを行いましたが、そんな私でも取締りは毎回緊張感がありましたし、できることならやりたくないものだという認識でした。
そんな経験談を含め、取締りで大変なことについて紹介していきます。
取締りについては各警察官にノルマが設定されており、日々の業務の中で必ず取り組んでいかなければならない。パトカーに乗るなら余計に実績を残す必要がある。
- 文句を言われる
取締りで大変だったことの1つ目は文句を言われることです。
多くの方が一度は取締りを受けたことがあると思いますが、大抵の人が不意打ちの取締りに怒りを覚えたことがあると思います。
実は警察官は毎回その怒りを受け止めなければならず、取締りの場面では違反者から文句を言われることが当たり前です。
中には素直に違反を認めてくれる人もいますが、多くの方は一言や二言文句を言ってきます。
「なんでこんなところで取締りやってるの?」
「他にも違反してる人はいっぱいいるでしょ?」
「ノルマのための点数稼ぎだね」
などと言われることは至って普通のことでした。
取締りをするときはこういったことを受け止め、毅然と対応していく必要がありますが、警察官とはいえ毎回このようなことを言われるのは大変なことだと言えます。
ちなみに9割以上の方が最終的には違反を認めますので、文句を言われながらも冷静に相手を納得させる話術も必要になります。
- 雨でも行う
取締りで大変だったことの2つ目は雨でも取締りを行っていたことです。
パトカーに乗っていた当時、毎回の勤務で1日数件の取締りを行うのが日課でした。
年間でノルマが設定されているため、計画的に取締りを行っていかないとノルマを達成することはできません。
そのため、晴れの日は当然ですが、雨の日でも取締りを行わなければいけないのが大変でした。
雨の日は違反の認定が難しい上、話をするときには自分も相手も雨に濡れるという過酷な状況になります。
さらに視界が悪いため、違反者を追跡することも危険であり、雨の日の取締りは本当に憂鬱だった記憶が強いです。
なので、雨の日は濡れることがない高架下で取締りを行うことを鉄則にしている警察官もいました。
雨の日はそういった場所に注意が必要です(笑)
- 長時間に及ぶ
取締りで大変だったことの3つ目は長時間に及ぶことです。
取締りは毎回件数を稼がなければいけないので、上司に「今日は取締りが0件でした」という報告はなかなかできません。
朝から逮捕事件などが入って忙しい日は例外なのですが、基本的には毎回必ず件数をあげなければいけない仕事です。
検挙の件数にこだわっていく必要があるため、検挙できるまで終わらないという表現が正しいかもしれません。
正直に言って、”調子がいいとき”は1時間で成果を出せる日もありました。
連続で数件の取締りを行うことができれば、その日の成果としては十分です。
その反面、取締りスポットで待てども待てども違反が来ないという日も珍しくなく、そんなときは2時間や3時間ひたすら同じ場所で待っていました。
パトカーの車内でただ座っているだけなのですが、次第に相勤者と話すネタもなくなり、沈黙の中で長時間待機をするのは非常に苦痛でした。
この生産性のない業務は警察官を退職しようと思った1つのきっかけでもありました。
毎回同じ場所で取締りを行うこと自体は気持ちが楽なのですが、実際に業務にあたるとこのように大変な思いをすることもあります。
先ほども説明した通り、いくら有名な取締りスポットでも毎回順調に検挙できるわけではありません。
検挙するまで帰らないという意気込みは大事なことですが、どうも私には合いませんでした。
これから警察官を目指す方は1つ参考にして頂ければと思います。
取締りの思い出
次に取締りの思い出について紹介していきます。
警察官時代、1,000件以上の取締りを行ってきた経験があるため、取締りに関してはそれだけたくさんの思い出があります。
取締り1,000件というのは1,000人と接してきたということでもありますので、その数だけ人間模様を見てきました。
面白いもので、取締りを受けた違反者の反応というのは本当に千差万別でした。
素直に違反を受け入れてお礼を言う人、まったく違反を認めない人、とにかく激怒する人…。
特徴的な反応をする方々はたくさんいましたので、今でも鮮明に覚えている違反者がいるくらいです。
そんな当時を思い出しながら取締りの思い出について紹介していきたいと思います。
- その場で泣き出す違反者
初めて取締りを受けたときのことについて、皆さんはどのような思い出があるでしょうか。
中には堂々としていられる方もいたかもしれませんが、多くの方がそれまでに感じたことがないような緊張感を味わったのではないでしょうか。
警察官に停止を求められたとき、誰もが瞬間的にドキッとするものです。
ましてやパトカーや白バイがサイレンを鳴らしながら追いかけてきたら恐怖を感じることもあるはずです。
そのため、取締りを初めて受けた方がその場で泣き出すということは決して珍しいことではありませんでした。
特に若い女性に多かったですが、泣きながら震える手で切符に署名をするシーンは脳裏に焼き付いています。
取締りを行って違反者を泣かせるつもりはまったくないので、警察官としても少々辛い気持ちになりました。
- 逃走されて事故
取締りというのは毎回必ず安全に終わるわけではありませんし、違反者が必ず指示通りに止まるとも限りません。
これはパトカーに乗っていたときのエピソードですが、常に緊張感を持っていなければいけないと痛感するいい機会でした。
パトカーで違反を発見した場合、すぐにサイレンを鳴らして緊急走行で違反車両を追跡し、さらにマイクを使って停止を求めることになります。
パトカーに追跡されると誰もが怖くなってすぐに停止するものですが、実は全員が全員そうではありません。
パトカーに追われようがお構いなしに逃走するツワモノは一定数存在しました。
ぶっちゃけた話、そのまますんなり逃走してくれればまだいいのですが、最悪なのは逃走して事故をされることです。
逃走が発生することによって、まったく関係のない人たちに被害が及ぶというのは警察官としてもダメージが大きく、後処理も大変になります。
逃走するというのは違反者も平常心ではないので、事故が付きものになってしまうのが現実です。
取締り中に何度も逃走されたことはありますが、事故をされたときは本当に大変でした。
幸い大きな事故はありませんでしたが、違反の処理+事故の処理になるので、単純に手間がかかって一苦労です。
慣れている業務とはいえ、少しでも油断をすると簡単に逃走されるということを学ぶことができました。
- 連続で違反…
取締りというのは1件1件を積み重ねていくことが多いのですが、偶然が重なると一人で2件連続の違反を犯してしまうことがあります。
1件交通違反をしてしまい、素直に取締りに応じた後、動揺してすぐに次の違反をしてしまうのが鉄板パターンです。
また、イライラして我を見失い連続で違反をしてしまうというパターンもありました。
これは見ていて本当に可哀想だったのですが、2件連続で切符を切らざるを得ませんでした…(笑)
例えば、一時不停止の違反を2件連続でやってしまった場合、普通車なら2点+7,000円が2つ重なることになってしまうので、とてつもないダメージになります。
2件連続で違反をしてしまったが故に免停になる方もいましたので、取締りを受けても冷静さは忘れないようにしたいものです。
特に初めて取締りを受けるような方は動揺して運転に影響することがありますので、落ち着いてから運転を再開するようにしましょう。
- まさかの無免許
取締りをして唖然とするのがまさかの無免許運転です。
これには2パターンあるのですが、いずれにしても「運転手さん、免許証よろしいですか?」と尋ねたときに発覚します。
1つ目は普通に免許証は持っているけど、更新を忘れて有効期限が切れているパターン。
これもれっきとした無免許運転になります。
高齢者に多かったですが、免許証を確認して有効期限が切れていた場合は愕然としました。
こうなると普通の取締りではなく赤切符での無免許運転の処理となりますので、2~3時間の処理となります。
2つ目は故意に無免許運転をしているパターンです。
この場合は免許証すら所持しておらず、悪質な無免許運転になりますので、逮捕に至ることも珍しくありません。
切符を切るだけで終わるいつもの取締りが逮捕に変わってしまうのは警察官も望んでいないのが本音のところです。
これに加え、無車検のダブルコンボだったときもありましたので、こうなると本当に大変な1日でした。
これらは停止させてみないとわからないことなので、ある意味で毎回の取締りがドキドキです。
警察官をやっていればこのような経験は誰もが1度はするものだと思います。
もし取締りを受けたら…?
最後にもし取締りを受けた場合はどうすればいいのか?について解説していきます。
ここまで取締りについて様々な角度から紹介をしてきましたが、結論を言えば誰もが取締りは受けたくないと思っているはずです。
毎回同じ場所で取締りをしている警察官を見ると「自分は違反しないように気を付けよう」と思うものですし、何もしていなくても変な緊張感を味わうものですよね。
しかし、それでも車を運転している限りはいつどこで取締りを受けることになるかわかりません。
取締りを受けたことがある人ならわかると思いますが、警察官に停止を求められ、いざ運転席で話をされるととてもドキドキするものです。
先ほど紹介した通り、震えが止まらない人がいれば、その場で泣き出す人もいるくらいですから取締りを受けることがどれだけ独特な雰囲気になるかは想像に難しくありません。
初めて取締りを受ける場合はなおさらです。
そんな取締りについて、もし本当に取締りを受けた場合はどうすればいいのか?について少しだけ紹介をしていきます。
1,000件以上の取締りを経験した中で、ゴールド免許だった違反者は数知れず。ゴールド免許だから違反をしない保証はないので、運転中は常に気を付けたい。
まず大事になることは焦って動揺しないことです。
多くの方は警察官に声をかけられると何でも素直に従ってしまいますが、警察官も市民と同じ人間です。
警察官が100%正しいということは絶対にありませんので、まずは冷静になって話を聞くことが大切になります。
ここで動揺したり、感情を露わにしたりすれば警察官のペースになるだけですので、しっかりと心を落ち着けましょう。
そして、一番最初に確認をすることは自分が犯した違反についてです。
なぜ自分が停止を求められたのかをはっきりさせておくことがなによりも大事で、そこから警察官の話を聞いていくのが筋と言えます。
繰り返しになりますが、警察官の目が間違えを起こすことも十分にあり、警察官の言い分がすべて正しいと思う必要はありません。
実際、私自身も「これは違反…か…」と迷うことは何度もありましたし、そういうときは無理矢理の取締りは行いませんでした。
もちろん、正確に違反を判定してるときもあるので、ただ単に抗議をすればいいという意味ではありませんし、警察官への暴言等は許されるものではありません。
ゴネればなんとかなるというわけではないので、その点は誤解がないようにして頂きたいです。
しかし、残念なことにいい加減な取締りをする警察官も一定数いますので、そんな警察官の犠牲になった場合はたまったものではありません。
そのため、ドライバーならもしものときには備えておきたいものですし、取締りに関する知識はもっとつけておいて損はないでしょう。
詳しくはnoteで警察官に取締りを受けたら絶対に確認すべきこと6選という記事を公開しているので、そちらをご覧頂きたく思います。(下記リンクよりご覧頂けます)
【note】警察官に取締りを受けたら絶対に確認すべきこと6選
こちらの記事ではなぜいい加減な取締りをする警察官がいるのかについても紹介していますので、警察官志望者の方々にも読んで頂きたい記事となっています。
元警察官の視点で取締りについてさらに深い裏事情も明かしています。
取締りについては知っていると知らないとでは大きな差が生まれますので、興味のある方は是非ご覧ください。
まとめ
今回はなんで警察官はいつも同じ場所で取締りをするのか?について紹介しました。
今回の記事をまとめると
- 取締りをする場所が決まっているわけではない
- 取締りは件数を稼ぐ必要がある
- 警察官は安定して取締りができる場所に集まりやすい
- 取締りには大変なことがたくさんある
ということになります。
取締りは行う場所が完全に決まっているわけではなく、どちらかと言えばどこで取締りをやってもいいものです。
しかし、やるからには結果を出さなければいけないので、必然的に違反が多発する場所で取締りを行う機会が多くなるのが現実です。
そうなると「毎回同じ場所で取締りをやっている」と見られてしまうので、ある意味では仕方ないのかもしれません。
また、取締りを行っていると大変なことにも直面しますが、これは警察官をやっていれば誰もが経験することです。
1つの取締りで色々なドラマも生まれるので、警察官志望者の方々には参考にして頂ければ幸いです。
いつも興味深い投稿をありがとうございます。
勉強させて頂いております。
現在33歳なのですが、民間企業から警察官への転職を目指したいと考えております。
年齢的に遅すぎたり、この年齢で転職をされる方はいらっしゃるのでしょうか?
もしよろしければご回答を頂けますと幸いでございます。
返信が大変遅くなりました。
年齢制限ギリギリで受験される方もいらっしゃいますが、かなりの狭き門と認識した方がいいと思います。
基本的には若い人を多く採用する傾向にあるので、試験においては年齢相応の高得点が求められると考えられます。