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【警察官の年収】警察官の給料ってどれくらいなの?元警察官がぶっちゃけて公開

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藤田 悠希
元警察官。会社員を経て警察官に転職し、都市部の県警で8年間勤務。主にパトカー勤務を行い、数々の事件検挙や交通取締りに従事した。元警察官の経験から幅広く警察官情報を発信中。
警察官の給料ってどれくらいなんですか?年収とかボーナスが気になります。

これから警察官になる方や将来警察官を目指している方にとって、警察官の給料というのは1つ気になることだと思います。

また、警察官と付き合っている人、警察官と結婚したいと考えている方にとっても警察官の年収は正直気になることでしょう。

私自身も会社員時代は安い給料で働いていたため、警察官になって年収を上げることは1つの目標でしたし、転職理由の1つでもありました。

 

結論から言うと、警察官の給料は世間一般に比べれば高い方だと言えます。

不規則な勤務命の危険があることを考えれば妥当な金額ですし、それなりに手当ても充実しています。

よって、警察官になれば余裕を持った生活ができることは間違いありません。

これは警察官時代に結婚し、家を買って、子育ても経験した私だからこそ詳しく話せることだと思います。

では、実際のところ、警察官の給料はどれくらいなのか?

余裕がある生活とはどれくらいの生活のことを言うのか?

この記事では元警察官が警察官の給料についてぶっちゃけて公開し、手当てやボーナスなども含めて詳しく解説します。

>>【合わせて読みたい】「警察官への転職ってどうなの?元会社員の経験者が詳しく解説」

 

警察官は身分保障が手厚い

警察官の仕事は誰もが知っている通り、簡単で楽な仕事ではありません。

正直に言って、警察官の仕事は激務ですので、その分だけ身分保障が手厚くなっています。

まず第一に警察官は地方公務員ですので、悪いことをしなければクビになることがありません。

どれだけ不景気になっても真面目に仕事をしていれば定年まで必ず続けることができます。

そして公務員であるため、福利厚生も充実しており、育休や産休などの制度もしっかり使うことができます。

大変な仕事であることは間違いありませんが、身分保障がしっかりしているという点から安心して働くことができるのは大きなメリットだと思います。

 

社会的ステータスも加わる

警察官は労働基準法などに制限があり、さらに上司の指示には従わなければいけない法律もあるため、決してメリットだけではない。

ただし、手厚い身分保障に加え、公務員という社会的なステータスも手に入るため、生活に困ることはない。さらに不景気にも強い職業と考えれば魅力はある。

 

警察官の場合だと

  • プライベートに関することも上司に報告が必要
  • 旅行に行くときに上司の許可が必要
  • 長時間の残業&休日出勤がある

等の特殊な事情があるのも事実ですが、制度面ではそれを上回るメリットがあると言えるでしょう。

中小企業の会社員から警察官に転職した私が一番驚いたことが身分保障の手厚さですので、実際に働いてみると実感できることだと思います。

このような安定感を求めて警察官を目指すことは悪くないですし、結婚相手の職業としても十分すぎるものと言えます。

>>【関連記事】「警察官の仕事ってどれくらいきついの?残業、休日、人間関係などを解説」

 

 

警察官は手当てが充実している

警察官は地方公務員ですが、その地方公務員の中でも特に手当てが充実している職業と言えます。

まず、警察官は命の危険がある仕事であるため、そういった業務に従事している警察官には危険手当が毎月必ず支給されます。(署内のみで勤務する内勤の人には支給されない)

さらに深夜に勤務する場合は夜間勤務手当も支給されますし、残業代もある程度は支給されます。

そのため、毎月の給料は基本給に加えて様々な手当てがつきますので、他の公務員よりも高い水準の給料になります。

特に激務である刑事課は警察官の中でも一番高い給料がもらえる部署なので、仕事がとても大変な分、しっかり給料はもらえる仕組みとなっています。

 

常に危険が伴う仕事

現場で働く警察官の仕事は常に危険が伴う仕事であり、それは警察官の命を狙う者がいるほどである。また、不規則な勤務が続くこともあるので、仕事の大変さは公務員の中でも上位に入ると思われる。

逆に言えば、それなりの給料がもらえなければ続けられる仕事でもない。

 

警察官はそもそもの基本給がある程度高く設定されていますし、毎年1回は必ず昇給するようになっています。

また、不景気であろうとボーナスも必ず年に2回支給されますので、警察官をやっていればお金に困ることはないでしょう。

さらに前職の経歴等もしっかり加算されますので、社会人経験があれば基本給にその分が加算されることになります。

警察官と結婚をすればある程度余裕を持った生活を送ることができますので、結婚相手としても安心感はあると言えます。

>>【合わせて読みたい】「警察官との結婚について|どこで出会う?身辺調査ってなに?経験談も交えて徹底解説」

 

 

警察官の給料の目安

ここからは実際の警察官の給料について、実体験を交えながら紹介します。

概ねの数字にはなってしまいますが、ぶっちゃけた金額も公開していきますので、1つ参考にして頂ければと思います。(金額はすべて支給額とします)

ただし1つ注意して欲しいことは、警察官の給料は都道府県によって違いがありますし、年齢や勤務年数によっても変わります。(都市部の警察官の方が給料は高い)

さらに勤務している部署によっても違いが出てきますので、あくまで1つの目安として見て頂ければと思います。

 

まず、簡単な私の経歴については

  • 会社員から警察官に転職(大卒)
  • 都市部の県警で約8年勤務
  • 地域課で大半がパトカー乗務員だった

という経歴で、警察官になってから結婚して子供も生まれています。

警察官は警察学校に入校すれば給料がもらえるようになりますが、入校して最初にもらった初任給は約18万円でした。

この初任給については、私は新卒ではありませんでしたので、新卒の同期に比べれば若干高い金額となっています。

先ほども説明した通り、前職の経歴の分が基本給に加算されますので、私は新卒の同期よりも1~2万円程度基本給が高くなっていました。

なお、警察学校にいる間は危険な業務に従事することもありませんので、各種手当は支給されません。

よって、警察学校での給料はほぼ基本給だけの状態の給料だと言えます。

 

ボーナスの支給もある

警察学校に入校する時期は春か秋になることが多いが、それぞれ入校しているときに夏・冬のボーナスが支給される。

ただし、毎月の給料と同じで、警察学校にいる間は実質なにも勤務をしていないので、ボーナスでも約10万円程度と考えておく方がよい。

 

そして、警察学校を卒業するといよいよ現場での勤務が始まります。

>>【関連記事】「警察学校を卒業した後はどうなる?警察学校卒業後の流れを詳しく解説」

最初の2年間は必ず地域課での勤務となりますので、先ほどの基本給に危険手当や夜間勤務手当、残業代などが加算され、1か月の給料は支給額で約30万円程度となりました

ボーナスは1.5~2か月分くらいなので、夏・冬のボーナス合わせて90万円ほどが支給され、結果的に1年目の年収は約400~450万円でした。(当時27歳)

入社1年目と考えればまずまずの数字ではないでしょうか。

ここから毎年基本給が上がっていき、さらに結婚すると扶養手当も加算されます。

年収は毎年上がっていくので、30歳を過ぎる頃には年収は600万円に届くか届かないかくらいまで上がりました。

基本給が毎年必ず上がるので、必然的にボーナスも毎年増えるという好循環が生まれるのも公務員のいいところだと思います。

警察官の給料は部署や階級、年齢によって大きく変わるので、一概に言えないところが難しいのですが、40歳でそれなりの階級なら年収700~800万に届くくらいだと思います。

なお、私は大卒+転職組ですので、高卒の新卒に比べると給料の水準はかなり高くなっています。

高卒の場合はもう少し低い水準になることに注意してください。

>>【関連記事】「高卒と大卒の警察官はどう違う?昇任・給料・進路などについて解説」

 

警察官は給料が安定的に上がっていく一方で、逆に言えばどれだけ活躍して実績を残したとしても大幅に給料が上がるわけではありません。

公務員のため年収の上限も決まっていますので、大幹部でもない限り年収1000万を超えることはなかなかないでしょう。

あくまで公務員の給料は税金が原資となっていますし、働いた分だけ給料がもらえる仕事ではないので、その点は覚えておきましょう。

(これまた逆に言えば、大して働いていなくてもそこそこの給料がもらえるということです…)

>>【関連記事】「パワハラ、いじめ、不祥事…警察学校を退職する人の主な理由とは?」

 

 

警察官は余裕のある生活ができる

私が中小企業の会社員から警察官になってよかったと思ったことは生活の水準が上がったことです。

会社員だった頃は毎月貯金をするのに精一杯というくらいの給料でしたが、警察官になってから明らかに金銭的に余裕ができるようになりました。

そのため、警察学校を卒業してすぐに新車で車を買いましたし、結婚してすぐに家も買いました。

その後、子供も生まれて出費が増えましたが、それでも毎月しっかり貯金ができるほどでした。

それに加えて、福利厚生が充実しているため、生命保険傷害保険車両保険に至るまで格安に加入することができたので、一般的な支出を抑えることができました。

さらにテーマパークやアミューズメント施設の優待券を度々もらうことができたので、遊びにもお得に行くことができました。

このようにして金銭的には余裕があったので、半年に一回ほどは旅行にも行っていましたし、生活に困ることはありませんでしたね。

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若手警察官でもいい車を買う

警察官は高級車に乗っている人も多く、ベテラン警察官になると外国の高級車を買う人も珍しくない。また、若手警察官でも警察学校を卒業するとすぐに車を買う傾向にあり、それなりの金額で車を買う者もいる。

 

ここまで警察官の給料について紹介してきましたが、給料に関しては待遇の良さをわかって頂けたのではないでしょうか。

仕事が激務なだけに当然と言えば当然かもしれませんが、世の中には激務でも薄給の仕事はたくさんあります。

警察官は安定した生活が送れる点では非常に魅力的だと思いますし、交際相手や結婚相手としても価値の高い職業だと言えます。

ただ何度も説明している通り、楽な仕事でないことは確かです。

朝から晩まで働き、さらにそこから深夜でも働き続けることがあるので、寿命が縮まっている感覚があることには間違いありません。

収入を目当てに警察官を目指すことも悪くはありませんが、そこだけの考えだとやがて行き詰ってしまう可能性があります。

警察官の給料についてはあくまで1つの目安とするようにしてください。

>>【合わせて読みたい】「警察官の仕事はブラックなのか…?元警察官が徹底検証」

 

 

給与天引きのものが多いことに注意

最後に余談を紹介しておきます。

私が所属していた県警では様々なものが給与天引きとされていたため、手取りとなる金額は支給額よりもだいぶ下がっていました。

税金関係はもちろんですが、

  • 定期購入する書籍代
  • 独身寮なら寮費
  • 親睦会協力費
  • 各種保険代

等が給与から天引きされていました。

特に親睦会協力費については1か月で5,000円程度引かれていたので、地味に痛い出費でした。

親睦会協力費とは、同僚の冠婚葬祭があった場合に祝儀や香典として支払われたり、記念品を作る際に使われたりするお金です。

また、病気や怪我で入院した同僚がいれば、この協力費から見舞金などが支払われていました。

なので、自分が結婚したときはこの協力費から祝い金をもらいましたし、子どもが生まれたときも同様にお金をもらいました。

これは警察官ならではのことかもしれませんが、「なにかあったときはみんなで積み立てたお金から払いますよ」というものです。

もちろん強制的に徴収されますので、拒否はできません(笑)

余ったお金はある程度返ってくるので、一方的に損をするわけではありません。

 

チームプレーを大事にする

警察官はチームプレーを大事にする職場であるため、有事の際はみんなでお金を出し合うという風習がある。ただ、お金が必要になったときには幹部の一声でなにかと決定されてしまうため、従うしかなくなってしまうのが難点。

 

また、若手警察官のうちは上司から「参考書を買って勉強しろ」と言われることもあるので、毎月書籍を定期的に購入する場合もあります。

この書籍についても一冊3,000円程度するものもあり、地味に出費なのですが、断ることはできません。

もちろん勉強のために買うべきものなので、参考になるものは積極的に買っても問題ないと思います。

>>【合わせて読みたい】「女性警察官が活躍しやすい部署&活躍しにくい部署は?」

 

 

まとめ

今回は警察官の年収について、ぶっちゃけて紹介しました。

今回紹介した警察官の年収については都道府県、部署、階級、年齢によって大きく異なるので、一概には語れないのですが、1つの参考にはなると思います。

いずれにしても余裕のある生活が送れることは間違いありませんので、収入を目当てに警察官を目指すことも悪くはありません。

また、結婚相手としても警察官は非常に魅力的な収入だと思います。

ただし、それだけ仕事は激務ですし、色々な制限も出てくるので、そういったことを踏まえて考える必要があるでしょう。

 

警察官への就職・転職を考えている方にとって、給料というのはとても気になっていることだと思います。

あくまで目安でしかありませんが、1つ参考になれば幸いです。

>>【関連記事】「刑事になるためには?刑事課の仕事・勤務体系・休日などについても紹介」

 

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