TwitterのDMでこのような質問を頂く機会が多くあります。
警察官になることを夢見て高いモチベーションで臨んだ警察官採用試験でも、結果が出なければ次回も受験すべきかどうか悩むところですよね。
新卒で合格できなければ諦めて会社に就職するのか、それともまた勉強をしてチャレンジするのか。
考えは人それぞれかもしれませんが、警察官になりたいなら警察官採用試験に合格するしか方法はありません。
警察官になるための方法はこれだけです。
どれだけ回り道をしても、最終的に警察官採用試験に合格できれば目標にはたどり着けるのではないでしょうか。
私自身も新卒で警察官になったわけではありません。
大学を卒業して会社に就職し、26歳のときに試験に合格して警察官に転職しています。
このような私の経験談も交え、この記事では警察官採用試験を何度も受験すべきかどうかについて解説し、合わせてモチベーション維持の方法も紹介します。
目次
強い意志があるなら何度でも受験すべき
結論から言うと、警察官になりたいという強い意志があるならば何度でも受験すべきだと思います。
なぜなら、幸いなことに警察官採用試験は何度でも受験することができるからです。
警察官になりたいという気持ちがあるのに何度挑戦しても合格できないのであれば、何度挑戦してもいいと思います。
途中で諦めたり、中途半端な気持ちで受験を続ける方が時間も労力も無駄になってしまうでしょう。
最終的に合格できるどうかは自分次第ですが、「あのときもっと勉強しておけばよかった…」と後悔だけが残っても仕方ありません。
警察官に限らず、公務員試験は基本的に何度でも受験することができる。民間企業ならば1度不合格になると再度受験することは難しいが、公務員試験はまったく影響がない。
また、警察官採用試験は年に1~2回行われ、日程が被らなければ全国の都道府県警察で受験することができるのも魅力。制限があるとすれば年齢だけなので、チャンスがある限りは何度でも受験できる。
会社員として働きながら警察官採用試験を受ける人も多くいます。
実際に私もそうでしたし、現実に同期の4割くらいは新卒ではなかったです。
もちろん1回で合格できれば理想なのかもしれませんが、全員が一回で合格できるわけではありません。
私は会社員を辞めて予備校に通っていたので運よく1回で合格できましたが、私の同期でも3回目や4回目で合格した者はいました。
警察官採用試験は年齢制限が設けられていますが、逆に言えば年齢制限にかからない限り何度でも受験することができます。
私は26歳で警察官になりましたが、同期にはそれより上の27歳~30歳もいました。
実際警察官は転職組も多いので30歳で合格してもまったく問題ないですし、今では35歳でも受験できる地域があるくらいです。
もちろん警察官になりたいという強い意志があることが前提です。
なんとなく何回も受験するのは無駄に終わってしまいます。
なにより、なんとなく受験して合格するだけだと警察官になってからモチベーションが続きにくいです。
警察官になるためには合格するしかない
当たり前のことですが、警察官になりたいならば警察官採用試験に合格するしかありません。
どんなに頑張っても他の方法で警察官になることはできません。
なので、先ほども述べたように何度でもチャンスがある限り受験すべきだと思います。
私も1回で合格できなければその後も頑張って受験する気持ちでいました。
なぜなら”警察官になりたい”という決意を持って会社員を辞めたほどだからです。
何度も受験していると焦りもあるでしょうし、周りの意見が気になることもあるかもしれません。
それでも警察官になりたいという気持ちがあるならば自分を信じましょう。
周りに惑わされる必要はありません。
目標を持って臨んだ警察官採用試験に不合格になると、落ち込む気持ちはもちろん、自分を否定された気分になり切り替えが難しい。さらに周りには合格して喜んでいる者がおり、どうしても周りと自分を比べてしまうが、あくまで自分は自分。
受験に合格と不合格の差が出てしまうのは仕方ないので、なによりも気持ちを切り替えてモチベーションを保つことが大事になる。
警察官採用試験を諦めた時点で「警察官になる」という夢はそこで終わりになります。
最終的にどこまで夢を追いかけるのかということは自分自身で判断しなければいけないことですが、やはり後悔しない選択をするべきです。
途中で夢を諦めるならばそこまで
少し厳しい言い方になるかもしれませんが、警察官になる夢を途中で諦めるならば、そこまでの気持ちだったということです。
警察官はとても厳しい仕事です。
休憩したいときに休憩できませんし、昼も夜も食事がとれないときだってあります。
また危険な現場も多く、気を抜けば命を落とす可能性だってあります。
そのため、警察官の仕事はなによりも強い意志がなければ続かない仕事です。
なんとなく合格してしまった人ではとても続く仕事ではありません。
ですので、警察官採用試験を2回や3回受験したくらいで諦めてしまうようであれば、それはある意味で正解かもしれません。
中途半端な気持ちで警察官になっても苦痛なだけです。
正確なデータが公表されているわけではないが、まず警察学校で退職する警察官は全体の約1割。その後、警察学校を卒業し、警察署に赴任してから退職する者は意外と少ない。
警察官=辞める人が多いというイメージが強いかもしれないが、経験上、実は警察官の離職率はそこまで高い水準ではないと思われる。
逆に言えば、何度も受験した上で合格した方ならばきっと警察官の仕事を続けることができると思います。
それだけ意欲をもって取り組んできたということなので、警察官になってからもその気持ちは続きますし、情熱が冷める可能性も低いでしょう。
警察官は転職組が多い
最初にも少し説明しましたが、警察官は転職組が多いのも特徴です。
年齢制限はあるもののそれ以外の制限が特にないため、新卒以外でも受験する人が多く、実際に25歳以上で警察官になる人もまったく珍しくありません。
”30歳妻子持ち”という身分で警察官になり、若者と一緒に警察学校の生活を送っていた同期もいました。
30歳で新たな世界に飛び込むことは非常に勇気がいることですが、やはり「警察官になってやりたい仕事があるから」という強い気持ちを持って仕事を頑張っていました。
私自身も会社員であったが、その他には元自衛隊、元銀行員、元教員、元プロ野球選手、元フリーターなど様々な経歴を持つ者がいた。
ですので、警察官の世界は「転職して警察官になること」が当たり前という風潮ですので、不利な扱いを受けることも一切ありません。
むしろ社会人経験者はしっかりしている人が多いので、警察官としてすぐに活躍する人が多いくらいです。
例え新卒で警察官になることができなかったとしても、どれだけ回り道をしたとしても、警察官採用試験に挑戦し続けることはまったく問題ないのです。
モチベーション維持の方法
私が実践していたモチベーション維持の方法を紹介します。
まず、何度も書いているとおり私は26歳で警察官になりました。
会社員を辞めてからは無職で、勉強のため予備校に通っていました。
このときは生活のほとんどを勉強に費やしていました。
なぜなら警察官になりたいという強い意志を持って会社員を辞めたからです。
そのため、ほぼ毎日予備校で授業を受ける→家に帰って復習という流れでした。
26歳で無職でしたので、正直言って友人との接触は極力避けていました。
社会人として頑張っている友人と比べると、どうしても負い目を感じてしまうからです。
当時一人暮らしをしていたので、貯金を切り崩して貧しい生活を送っていたから遊べなかったという事情もありました。
それに加えて26歳というとちょうど結婚ラッシュの時期で、実際に周りの友達も続々と結婚していました。
周りは華やかに結婚式を挙げていく中で自分は無職で貧しい生活…。
落ち込む気持ち、情けない気持ちがあったのは間違いありません。
実際周りからは「今さらなにやってんの…?」という冷ややかな視線があったのも事実です。(その中でも応援してくれた友人は真の友人だと思いました)
ですが、負い目を感じているだけでは仕方ありません。
私は「警察官になって周りを見返してやる」と負い目を逆にモチベーションに変えることにしたのです。
そのため、ほとんど友人とも会わない孤独な生活でしたが、モチベーションが途切れることはありませんでした。
心が折れそうになるときは何度もありましたが、「絶対に逆境を跳ね返してやる」という考えがモチベーションになり、最後まで走り抜くことができました。
今思えば、このように追い込まれていたからこそ勉強にも身が入ったかもしれません。
警察官採用試験に不合格になったor既卒で警察官を目指す場合、自分がなぜ警察官になりたいのか?ということを深く考えることが大事。それがやる気にもなり、モチベーションにもなる。
途中で諦めかける場面もあるかもしれないが、警察官への憧れを持つことが自分を奮い立たせることになる。
そして、もう1つ私が実践していたモチベーション維持の方法を紹介します。
それはテレビやYouTubeで警察関連の動画を見ることです。
テレビでは定期的に警察24時などの番組がやっていますし、YouTubeでは検索すると警察関連の動画がたくさん出てきます。
私はそれを見てイメージトレーニングをして、「自分が警察官になったらやりたいこと」をイメージしていました。
動画を見ていると自然と「俺もこうやって頑張るぞ!」という気持ちが湧いてきましたので、おすすめの方法です。
ただし、ずっと緊張感を保つのも無理があるので、適度に気を休めながらで十分です。
警察官になってどれくらい生活が変わった?
すでに警察官を退職している身分ですが、警察官採用試験に合格して無職だった私の生活がどれくらい変わったのかを最後に紹介します。
なんと言っても警察官になって収入に変化がありました。
無職だったときは会社員時代の貯金を切り崩す苦しい生活で、失業保険をもらいながらなんとか生活していました。
それでも警察官は警察学校に入校した時点で給料が発生しますし、警察学校を卒業して現場で働くようになればさらにそこから手当などが付いて給料は上がります。
大企業に比べれば劣りますが、それでも警察官の給料は世間的に見れば十分高い方だと思います。(それだけ激務ですが)
そして、警察官1年目のときに約400万円の新車を購入しました。
さらに警察官3年目で都心部に約4000万円の家を購入しました。(頑張ってローンを返済中です。笑)
ちなみに私が特別というわけではなく、周りの警察官もほぼ同じような生活水準でした。
警察官は若くして家を買う人が多いですし、いい車に乗っている人が多いです。
警察官の利点として、公務員であるためローンを組みやすいということがあります。
さらに福利厚生が非常に充実していますし、なにより公務員という肩書は強く、得をすることも多いです。
すぐに子どもにも恵まれましたが、車を買って家も買ってという状態でも問題なく生活ができました。
無職で貧しい生活をしていた私は警察官採用試験に合格して生活が激変しました。
それは想像以上のものでしたし、やはりあのとき「周りを見返してやる」という気持ちで勉強を頑張って大正解だったと思います。
警察官になりたいと思っている方はぜひその気持ちを大事にしてください。
気持ちを持ち続けることが大事です。
まとめ
今回は警察官採用試験を何度も受験すべきかについて解説しました。
結論として、何度も受験すべきかどうかは最終的に自分次第です。
警察官になりたいという強い気持ちがあるならば何度でも受験すべきですし、「そこまでの気持ちはない」というならばその時点で諦めた方がいいでしょう。
警察官の仕事は非常に激務です。
中途半端な気持ちで警察官になっても辛いだけですし、激務に耐えられなくなる可能性は高いです。
また、警察官採用試験に何度も不合格になるとモチベーションを維持することが難しくなりますが、「警察官になりたいという強い気持ち」を忘れてはいけません。
この気持ちがモチベーションになりますし、なにより自分との戦いであることを忘れないようにしましょう。
警察官になるタイミングは本当に人それぞれです。
何歳になっても夢を現実のものにするのは遅くありません。
本記事が警察官を目指す方にとって少しでも参考になれば幸いです。
もう諦めた方がいいのでしょうか…?