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【警察官の彼氏彼女】警察官と同棲することは可能?同棲が認められた例とは?

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藤田 悠希
元警察官。会社員を経て警察官に転職し、都市部の県警で8年間勤務。主にパトカー勤務を行い、数々の事件検挙や交通取締りに従事した。元警察官の経験から幅広く警察官情報を発信中。

警察学校を卒業したら彼女と同棲したいのですが、可能ですか?

「警察学校での生活が終わったら、これからは自由な生活ができる…。」

警察学校の卒業が近付いてくると、初任科生なら誰もが一度は頭をよぎることです。

自由のない生活、怒鳴る教官、厳しい規律、スパルタな訓練

これだけ過酷な生活を強いられていれば、卒業後は自然と羽を広げることを想像するものでしょう。

また、恋人がいる人ならば「警察学校入校中は迷惑をかけたからすぐに同棲を始めよう」ということも考えがちです。

しかし、最初に結論から申し上げると、警察学校を卒業したからといってすぐに自由な身になれるわけではありません。

さらに恋人と同棲することも簡単ではないことをお伝えしておきます。

その理由は様々ですが、特に新人警察官のうちはまだまだ色々な制約がつきものです。

警察学校を卒業したとはいえ、立場は新人警察官ですので、残念ながらいきなり羽を伸ばして自由に過ごすことはできないのです。

警察学校卒業が1つの区切りになることは間違いありませんが、そこからは新人警察官としての生活が始まるに過ぎません。

新人警察官の使命
  • 警察学校卒業後は独身寮に入る
  • 独身寮に入れば独身寮のルールがある
  • 休日でも呼び出しがある可能性
  • 自由に外泊できる身分ではない

新人警察官は色々と目を付けられる立場ですので、仕事以外で目立つことをするのはおすすめできません。

まずは新しい環境に慣れることを優先すべきですし、仕事に集中することも大事になります。

そして、警察官の恋愛事情は一般的な社会人と比べるとやや異なるという特徴があります。

昔ながらの上司は「恋人との同棲はNG」と考えている人も多いので、警察学校を卒業してすぐに同棲を始めることは難しいかもしれません。

なぜ警察官は恋人と同棲ができないのか?どうすれば恋人と同棲ができるのか?

そんな疑問を解消するため、この記事では警察官の恋愛事情について紹介し、恋人と同棲することが難しい理由について詳しく解説していきます。

警察学校卒業後は独身寮へ

新人警察官が入る独身寮とは?

まず始めに警察学校の卒業後の生活について紹介していきます。

過酷な警察学校での生活も卒業が近付いてくると寂しさを感じる部分がありますが、とは言っても誰もが卒業後の自由な生活をイメージします。

誰にも怒鳴られず、好きな時間に寝て起きて、一人で気ままに生活するということは警察学校とは180度違う生活となります。

こんな生活ができるなら警察学校を頑張った甲斐もありますが、残念ながらそうは簡単に自由な生活は手に入りません。

まず原則として、警察学校を卒業した後は独身ならば基本的には赴任する警察署の独身寮に入ることになります。

全国どこの警察署でも大体は新人警察官の入居する独身寮が用意されているので、独身寮への入寮はほぼ強制となっています。

特別な事情がなければ断ることはできず、ほとんどの新人警察官は警察学校を卒業すると独身寮に住居を移すことになります。

そのため、警察学校を卒業したからといって好きなところに住めるわけではないですし、すぐに恋人と同棲することもできないのです。

当然、独身寮には同期や先輩も住んでいるので、完全に自由な生活とはいきません。

警察学校の卒業後は自由な生活をイメージしてしまうものですが、一筋縄ではいかないことを覚えておきましょう。

入寮が免除される場合
  • 既婚者の場合

結婚していれば独身寮には入らず、好きなところに住むことができる。

  • 家族の介護が必要な場合など

自分が実家の家族の介護をしなければいけないなど、特別な理由がある場合は自宅から通うことができる。

  • 独身寮がない場合

ごく稀に独身寮のない警察署があり、その場合は自宅から通うことができる。

独身寮では細かくルールが定められているところがあれば、中には門限が厳格に定められている独身寮もあります。

それに加え、独身寮では様々な雑用をこなしていかなければいけないので、一人で自由気ままに生活することも難しい面があります。

また、地震や台風が発生した際は待機を命じられることがありますし、休日でも呼び出しを受けることがあります。

なんだか警察学校との生活に大差を感じないかもしれませんが、私は警察学校を卒業してからこのような経験を積んできました。

もちろん結婚すれば独身寮は出られますので、永遠に独身寮にいるわけではありません。

ある程度の年数が経てば自然と退寮することもできます。(後輩が入ってくると部屋がなくなるため)

女性警察官の場合はまだまだ女性専用の寮がすべての人に用意されているわけではありませんし、そもそも女性警察官の寮は用意していないという都道府県もあるので、女性の場合は自宅から通うことが多いです。

ちなみに私が所属していた県警では女性警察官の寮はありましたが、寮というよりは普通のアパートに入居するという形でしたので、男性警察官とは大きく事情が違いました。

独身寮については下記の記事で詳しく解説していますので、こちらもご覧ください。

恋人との同棲は難しい?

警察官はなぜ同棲できない?

続いて、恋人との同棲は難しい?について解説していきます。

警察官は特殊な職業なので、まずは交際していくことだけでも特殊な条件が絡んでくることを覚えておく必要があります。

大前提として、警察官が恋人と同棲することはあまり良く思われていません。

規則で禁じられているわけではありませんが、堂々と同棲を宣言することは難しい職場環境です。

「同棲が良く思われていない?」

正直に言って、一般の方からすると疑問でしかないでしょうし、よく意味がわからないことだと思います。

私自身も警察学校を卒業したら自由に生活することをイメージしていましたし、当時付き合っていた彼女と同棲したいとも考えていました。

しかし、新人警察官の立場ではなかなかそれを実現させることが難しいのが現実です。

では、なぜ警察官は恋人と同棲することがNGとされているのでしょうか?

理由はいくつかありますので、1つずつ解説していきます。

  • 警察情報が流出する恐れ

恋人との同棲が認められない最大の理由がこちらになります。

警察官と一般人が一緒に生活した場合、警察官がどれだけ気を付けていても警察情報が一般人(恋人)の目に触れることになります。

もちろん大事な書類を家に持ち帰ることはありませんが、それでも勤務表勉強資料くらいなら家に持ち帰ることがあります。

また、警察官でしか買えない法律の解説書参考書を買うことがあり、これらを恋人に見られることもあまり良いとは言えません。

なので、同棲していると本来なら警察官以外は絶対に目にすることのない内部資料が一般人に見られてしまう可能性があり、同棲は情報流出の恐れがあるとされているのです。

順調に交際が続いて結婚に至れば問題ありませんが、すべてのカップルがうまくいくとは限りません。

少し後味の悪い別れ方をすれば警察情報がどのように悪用されるかわかりませんので、上司が同棲をなかなか認めてくれない理由も一部理解できます。

  • 警察社会の風潮

次に警察社会の考え方として、”恋人と一緒に住むのは結婚してから”という根強い風潮があるためです。

昭和っぽい考え方ではあるのですが、警察社会では順序を守るというのが基本的な考えとしてあるので、特にベテランの警察官からは同棲が良く思われていません。

そのため、昔から警察官は交際→結婚→同居という流れが当たり前だと考えられており、常に交際者に関する情報は上司に報告する必要があります。

ですので、いきなり「恋人と同棲します」なんてことは言いづらい職場環境となっています。

昔に比べればこの辺りの考えも段々と変わりつつありますが、まだまだ昭和のベテランが健在なので、頭に入れておく必要はあるでしょう。

現代の若手警察官からすれば驚くことの1つかもしれません。

  • 同居できるのは真剣な相手のみ

警察官が結婚するときは結婚相手の個人情報を上司に報告し、上司から承諾をもらった上で正式に結婚するという流れになります。

結婚に至るまでは幹部によって結婚相手の身辺調査が行われるほど、結婚に対しては慎重な組織です。

もちろん、警察官が恋愛をするのは自由ですが、交際が始まった際には上司に報告する必要があります。

上司に適当な交際者を報告するわけにはいかないので、大前提として交際するならば真剣な相手のみということになります。

言い方は悪いですが、上司から見ればどこの誰だかわからない人と部下が同棲するのは心配になりますし、次から次へと相手を変えるような部下も注意深く見ます。

警察官が交際者と男女のトラブルを起こすことも珍しいことではないので、簡単に同棲ができるわけでもないのです。

事情を理解する

警察官と交際する恋人からすれば「そんなことある?」と疑いたくなってしまうかもしれないが、真剣に交際しているなら特殊な事情を理解する必要がある。

前述した通り、規則で同棲が禁じられているわけではありません。

これは警察組織の風潮という面が強いので、勤務する職場の上司によって温度差に違いがあります。

ただし、全面的に認められているわけではありませんし、簡単に同棲ができるものだとは考えておかない方が無難です。

警察官ならばこれくらいの事情は当たり前のように受け入れなければいけません。

もちろん、交際する恋人も理解を示す必要があります。

交際自体は自由にできますが、中にはハニートラップのように警察の情報を抜き出そうと偽装の交際を仕掛けてくる人もいますので、その辺りは十分注意が必要です。

決められたことは守らなければいけないので、警察官になるならば同棲については多少の我慢が必要だと思います。

同棲が認められた例

警察官の同棲が認められた例は?

次に実際に同棲が認められた例について紹介していきます。

私自身の8年の警察官人生において、同棲が認められた例はいくつか見てきました。

カップルであればいずれは「同棲したい」と考えるのが自然の流れですので、それは警察官も例外ではありません。

1つポイントになるのは同棲を始めるタイミングです。

警察学校を卒業した直後は警察署に配属になり、仕事も雑用も覚えていかなければいけませんので、同棲を考える余裕はないものです。

なにより新人警察官という立場ですので、プライベートを優先させるよりもまずは仕事で結果を残していきたいところです。

そのため、警察学校を卒業した直後に上司に同棲の相談をしても一蹴されるに違いありません。

同棲を考えるならば、それよりも仕事をどれだけ頑張れるかを考えておく方がいいでしょう。

実際に同棲が認められた例を2つ紹介します。

タイミングを考える必要はありますが、参考にして頂ければと思います。

  • 警察官同士のカップル

これは当たり前の事例になりますが、警察官同士のカップルなら同棲をしたところで大きな問題として見られません。

警察官同士のカップルの場合、一般人に情報が流出する恐れがないので、タイミングさえ間違えなければ同棲は認められます。

実際に私の周りでも警察官同士のカップルは簡単に同棲が認められていました。

そもそも警察官採用試験に合格するということは警察官として資質に問題がないと認められている証拠なので、既に身辺調査に通っているも同然です。

警察官同士のカップルがどれくらいいるのか?というところですが、決して少ない数ではありません。

警察官が職場恋愛をすることはよくあることですし、そのまま結婚に至るケースもよくあります。

ある意味ずるいケースですが、まず問題がない同棲の例と言えます。

  • 結婚前提の同棲

また、もう1つの実例としては結婚が決まっている場合です。

結婚が決まっている=上司の承諾を得たということですし、結婚をすれば早かれ遅かれ同居することになるので、同棲は認められます。

目安としては結婚する半年くらい前からになりますが、実際に結婚前で同棲が許可されていた同僚がいました。

なので、結婚前ならば堂々と同棲ができるというわけです。

逆に言えば、この2つの事例以外では同棲が認められた例は聞いたことがありません。

やはり未だに警察官の同棲は良く思われていないので、難色を示す上司が多いのは事実です。

付き合って日が浅い場合や結婚するかどうかわからない場合は同棲できない可能性が高いことを覚えておきましょう。

これは警察官と付き合うならば理解しなければいけないことですし、こういった制約があるということも知っておかなければいけません。

交際は必ず報告

警察官の常識として、恋人と交際が始まった場合は上司に報告するということがある。警察官はプライベートなことまで上司に報告が求められるので、恋人に関する情報も報告しなければいけない。

よって、警察官の恋人から生年月日や職業などを聞かれた場合は素直に答えるようにしよう。普通に考えれば「上司に報告する恋人=真剣な恋人」という証拠になるので、1つ目安になるかも?

また、警察官同士で交際する場合も上司への報告は確実に行いましょう。

警察学校で知り合って交際を始める警察官カップルは意外と多いですが、交際自体は問題ないので、報告だけはしっかりしておく必要があります。

逆に内緒で付き合っていたとしてもすぐに噂は広まるので、面倒な処分を受ける前に素直に報告しておいた方が無難です。

実際に警察官同士で交際→結婚する人は多いですので、隠す必要はまったくありません。

こっそり同棲しても大丈夫?

警察官がこっそり同棲するのは…?

最後にこっそり同棲しても大丈夫?について解説します。

ここまで警察官との同棲について書いてきましたが、皆さんはどのような印象をお持ちになったでしょうか。

警察官と交際している恋人からすれば信じられない部分も多いかもしれません。

中には”それでも同棲したい”と思っている方がいるでしょうし、”何とか方法はないのか”と考えた方もいるでしょう。

また、「内緒で同棲してもバレないんじゃないか?」と考える人も多いと思います。

実際のところ、警察官が恋人とこっそり内緒で同棲していたとしても上司にバレる可能性はかなり低いです。

なぜなら、さすがに上司が家まで確認にくることはないですし、内緒で同棲していたら確認のしようがないからです。

完全に内緒にできるのであれば大きな問題にはならないかもしれません。

しかし、どんなところから発覚するかわかりませんし、つい口を滑らせてうっかり同棲していることを周りに明かしてしまう可能性も否定できません。

もし内緒で同棲していることが上司にバレた場合は面倒なことになりますし、最悪の場合は処分を受ける可能性も十分に考えられます。

そのようなリスクを抱えながら同棲するのは神経を使いますし、同棲を楽しむことができないと思いますので、上司に内緒で同棲することはあまりおすすめしません。

噂が広まるのは速い

警察社会の特徴の1つとして、噂の広まるスピードの速さが挙げられる。ときには部署の壁を越えて警察署全体に噂が広まっていることもあり、ちょっとした噂でも気が抜けない。

昔ながらの警察官は同棲を良く思わない人もおり、目を付けられると面倒なこともある。

そこまでのリスクをとって同棲を選択するかどうかは個人の判断によりますが、無断での同棲が発覚したときには警察官としての評価が下がってしまう可能性があるため、非常にリスクが高いことだと思います。

警察官の恋人ならば、逆に相手を苦しめないためにも同棲ができない事情を理解してあげなければいけません。

一度失った信頼を取り戻すのには時間がかかるため、無理をするのは禁物と言えます。

ただし、同棲に理解を示してくれる上司がいないわけではないので、信頼できる上司がいるならば一度相談してみるのがいいでしょう。

まとめ

今回は警察官の同棲について詳しく解説しました。

警察官という職業は色々と制約があり、簡単に同棲をすることもできません。

むしろ基本的には結婚前の同棲はNGとされているので、そういった制約があることは覚えておかなければいけないですし、それを理解した上で交際する必要があります。

交際期間が長ければ長いほど必然的に同棲をしたいという考えに至りますが、警察官と交際するならばその気持ちはグッと我慢が必要です。

内緒でこっそり同棲することはできなくもないですが、発覚したときのリスクが大きいためあまりおすすめはできません。

嘘をついていたことが発覚すれば職場での信頼を失うので、そこまでのリスクを抱えながら同棲するメリットはないと言えるでしょう。

このように警察官は特殊な職業であるため、警察官と交際するならばパートナーの理解が必須です。

一般の社会人とは少し異なる部分があるので、その辺りはパートナーがしっかり理解してあげると警察官自身も嬉しいものですし、良好な関係が続くと思います。

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