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【警察学校】同期はどんな存在?実は教官よりも怖い?

警察学校の同期とはどんな存在ですか?

警察学校を語る上で絶対に欠かせないのは教官の存在ですが、教官と同じくらい欠かせないのが同期の存在です。

警察学校の同期とは同じタイミングで警察学校に入校する仲間のことで、年齢やキャリアなどを問わず入校する日が同じであれば全員が同期になります。

同期とは大卒なら6か月、高卒なら10か月の生活をともにする仲間なので、警察学校においては切っても切れない存在です。

全員が同じように警察官採用試験に合格して警察学校に入校しますが、特に同じクラスになる同期は仲間であり、戦友とも言えます。

また、警察学校は集団生活となるので、隣には常に同期がいるといっても過言ではないでしょう。

もっと言えば、同期は教官よりも密接に関係する存在なので、実は警察学校において一番重要な存在になることは間違いありません。

性格は人それぞれ

全員が警察官を目指して警察官採用試験を受験しているが、性格や考えは人それぞれ。同期といかに同じ方向を向けるかが大事になってくる。

警察学校への入校に向けて、不安の1つに「同期とうまくやっていけるか」が挙げられます。

全員が警察官採用試験を通過している形ですが、ほとんどの人が入校初日が初対面となります。

その日からいきなり寝食をともにする生活仲間となるため、どうにかしてうまくやっていくしかありません。

しかし、警察学校の同期は大切な仲間でありながらときにはライバルになる存在です。

また、全員が全員仲良くできるわけではありません。

警察学校の同期とはどんな存在なのか?どう接していけばいいのか?

この記事では警察学校の同期について解説し、警察学校における同期の存在を紹介していきます。

警察学校の同期とは?

まず始めに警察学校の同期とは?について解説していきます。

冒頭でも説明したように警察学校の同期とは同じタイミングで警察学校に入校する仲間のことを言います。

もちろん全員が警察官採用試験に合格していますので、警察学校に入校するまでは全員が似たような道のりを辿ってきているはずです。

最初に警察学校に入校する警察官は初任科生(しょにんかせい)と呼ばれ、全国どこの都道府県でも初任科第○○期と入校するタイミングで期生が決まっています。

中学校や高校であれば基本的には同い年しかいませんが、警察学校では様々な年齢やキャリアを持った同期と出会うことになります。

なぜなら警察官採用試験には年齢制限があるものの、その制限にかからない範囲で多数の受験者が存在するからです。

同期=同い年とは限りませんので、まずはその点を把握しておきましょう。

  • 春入校
    新卒の大学生や高校生が多いため、年齢層は若くなりやすい。
  • 秋入校
    転職組が多いので、20代前半から30代半ばまで年齢層は幅広くなりやすい

警察学校に入校する同期はクラス毎に分けられ、入校する人数によって1~7クラスほどが編成されることになります。

特に同じクラスになる同期とは以後毎日の寝食をともにする仲間となりますので、警察学校の生活において欠かせない存在となっていきます。

警察学校ではクラス単位で行動することになり、単独で行動する機会はほとんどありません。

常に隣には同期がいますし、授業や訓練を受けるのも食事や入浴も同期が一緒です。

そのため、警察学校では同期とうまくやっていく協調性がとても重要になります。

同期とは合う合わないが必ず生まれてくるが、警察学校の生活においては合わなくても合わせていくしかない。

警察学校の同期は卒業後も同期という関係は続きますので、心の支えになる存在であることは間違いありません。

特に警察学校においては数々の困難に遭遇することになりますが、一緒に頑張る同期がいるから乗り越えられるものです。

仲のいい同期とは一生物の関係が続きますし、本当にかけがえのない存在と言えるでしょう。

ただし、ときには同期と争う場面も出てきますので、仲良くしているだけでは成り立ちません。

柔道や逮捕術の検定では同期との試合で勝利しなければいけませんし、各種テストにおいてもすべて順位がつけられます。

また、警察学校卒業後は警察官としての実力に差がつく上、階級でもどんどん幹部に上がっていく同期も出てくるでしょう。

そういった意味では同期は警察人生における最大のライバルと言える存在です。

同期は教官より怖い?

次に同期は教官より怖い?について解説していきます。

警察学校の同期は常に行動をともにすることになるため、同期の良いところ悪いところは自然とすべて見ることになります。

一緒に生活をしていると人間性が見えますし、特に入校当初は過酷な生活が続きますので、嫌な部分もたくさん見えてしまいます。

これは朝から晩まで一緒に行動していれば致し方ないことでしょう。

そのため、仲良くできる同期と仲良くできない同期は次第にはっきりしてくるところだと思います。

警察学校は仲良しクラブを構築するところではありませんし、全員で仲良く卒業する必要はありません。

結果がすべての場所なので、同期と争って上位を目指す考えも十分にアリです。

しかし、ときには助け合ったり、遅れている同期をカバーしたりと全員で同じ目標に向かっていく必要がありますので、自分だけ良ければいいという考えでもいけません。

同期とうまくやっていく協調性がなによりも必要になることは覚えておく必要があります。

警察官の仕事はチームワークが全てですので、現場に出れば怖い先輩や考えが合わない上司とも連携していかなければいけません。

同期と行動をともにすること
  • 日々の授業や訓練
  • 朝と夜の点呼
  • 1日3回の食事と夜の入浴
  • 自習時間
  • 掃除や洗濯

警察学校においては運命共同体とも言える同期ですが、これだけ生活に密接することから実は教官よりも時間を共有することが多いです。

朝起きてから夜寝るまで一人きりになれる時間はほとんどなく、何をするにしても隣には同期がいるものだと考えていた方がいいでしょう。

そのため、一番気を付けなければいけないのは同期からターゲットにされないことです。

集団生活になる分、クラスについていけない者は同期からの矛先が向きやすく、厳しく叱責されることも珍しくありません。

いわゆる同期からの”追い込み”ですが、退職の大きな理由の1つにもなります。

追い込まれやすい人の特徴
  • 協調性がなく自分勝手な行動をとる
  • やるべきことをやらない
  • 警察学校のルールを守らない
  • クラスで決まったことに従わない

大切な仲間である同期からの追い込みはダメージが大きく、警察学校での生活がとても苦しくなってしまいます。

一人のミスやルール違反はクラス全員で連帯責任をとることになるので、特に悪い意味で目立つ人は要注意です。

勉強ができないや体力がないというのは問題ありませんが、一人だけ勝手な行動をとったり、ルールを破るような行動をとったりすることは厳禁です。

一人のルール違反により、クラス全員が外泊を禁止されることもあり得ます。

これだけ常に行動をともにする同期から追い込まれれば退職へと気持ちが傾くのも無理はありません。

そのため、実は教官から怒られるよりも同期から怒られた方がダメージは大きいのです。

警察学校に入校して2~3週間もすれば同期の性格や人間性は嫌でもわかるので、自分自身が同期から追い込まれないように立ち回ることは大事なことだと考えます。

同期と仲良くする必要はある?

次に同期と仲良くする必要はある?について解説していきます。

ここまで警察学校における同期の存在について様々な角度から紹介してきましたが、皆さんはどのような印象を持ったでしょうか。

「同期との付き合いが大変そう…」と思った方も多いかもしれませんね。

確かに常に同期とともに行動し、合う合わないがあっても一緒に生活をしていかなければらないのは大変なことです。

このような経験に慣れている人の方が断然少ないでしょう。

しかし、安心して頂きたいのはほとんどの同期は頼りになる仲間であるということです。

いきなり警察学校という異質な空間で生活が始まり、誰もが大きな不安を抱えているものですが、同期がいるからこそ乗り越えられることも多くあります。

基本的には助け合って生活をしていく仲間になるので、仲良くしていくことでより大きな存在へとなっていきます。

日々生活をしていく中で、同期との距離はどんどん近くなっていきますし、かけがえのない存在になることは間違いありません。

そのため、同期とは仲良くやっていくことをおすすめします。

警察学校での生活を楽しむ

警察学校の生活は入校当初だと厳しさしか感じないが、次第に慣れてくると楽しく感じる部分も出てくる。それも同期の存在があってこそ。

警察学校の同期との関係は警察学校で完結するわけではなく、警察官を続けているうちは一生続くものになります。

配属先の警察署が一緒になる同期も出てきますし、現場に出てからはより一層同期が大切な仲間であり、出世競争のライバルになっていきます。

特に警学校を卒業して、警察官としての勤務が始まると右も左もわからないので、苦労する場面が多くなります。

そんなとき、同じ悩みを持っているのが同期です。

「これってどうやってやるの?」「あれで苦労して…」なんていう話をできるのも同期だからこそと言えるでしょう。

そのため、警察学校の同期とはいい関係でいることに損はありません。

また、初任科を卒業してから数か月すると次は初補修科生として再び警察学校に入校する機会がやってきます。

ここでは成長した同期や現場に出て一皮むけた同期と再会することになります。

配属先の警察署によって得られる経験値は異なりますので、驚くほど経験を積んでいる同期を目の当たりにすることもあるでしょう。

いい仲間であり、いいライバルでもあるので、切磋琢磨していく関係を続けていくことをおすすめします。

ただし、1つ勘違いしてはいけないことが警察学校は給料が発生している場所であるということです。

決して同期と慣れ合うような場所ではないので、その点は誤解がないようにしましょう。

悪い同期に惑わされるな

次に悪い同期に惑わされるなについて解説していきます。

警察学校の同期は常に一緒に行動する仲ですので、自然と深い人間関係になっていきます。

警察学校での苦労を分かち合うだけでなく、人によってはプライベートでも付き合いがあるなど警察学校だけの付き合いに収まらないでしょう。

もちろん警察学校の同期とは仲良くしていくべきですし、休日に会うことも問題ありません。

しかし、1点気を付けて欲しいのは悪い同期に惑わされてはいけないということです。

正直に言って、警察学校の同期の中には意識が低く、警察官としての倫理観に欠ける人間もいます。

全員が警察官採用試験に合格している人材ですが、残念ながら全員が高い意識を持っているわけではありません。

警察学校において不祥事が発生することも珍しくなく、そういった危ない同期との付き合いには気を付けていかなければいけません。

すべて連帯責任となりますので、最悪の場合、悪い同期の道連れで退職を迫られることも十分にあり得ます。

警察学校における不祥事
  • 違法薬物の集団使用
  • 警察学校内での賭け事
  • 休日における飲酒運転(同乗)
  • 警察学校内での窃盗

警察学校では同期と密接して過ごすことになるため、同期の性格や人間性は嫌というほどわかります。

率先して周りを助けようとする人、自分のことしか考えずに行動する人、誰からも頼りにされる人など、それぞれの人間性がはっきりと分かります。

前述した通り、警察官としての倫理観に欠ける同期もいますので、付き合う付き合わないの取捨ては重要になります。

同期と仲が良いことは素晴らしいことですが、それが悪い方向に向いては本末転倒です。

もし同期が悪いことに手を染めていたら止めることが大事ですし、それを周りと連携して教官に伝えていくことも大事になります。

「これくらいならいいか」と軽い気持ちで加担することがないように十分に気を付けましょう。

苦労して警察学校の生活を送っている中、下らないことで退職となっては悔やんでも悔やみきれません。

連帯責任をとらされる可能性は大いにありますので、悪い同期に惑わされないように行動することは非常に重要になります。

同期とは一生関係が続く

警察学校の同期との関係は一生続く

最後に警察学校の同期との関係は一生続くということについて紹介してきます。

ここまで警察学校における同期の存在について詳しく紹介してきましたが、皆さんはどのような印象をお持ちになったでしょうか。

警察学校での生活において、同期は重要な存在であり、切っても切れない関係であることをよく理解頂けたかと思います。

警察学校ではどうしても怖い教官にばかり注目が集まりますが、一緒に生活を送るのは同期であるため、まずは同期との関係の構築が大切になります。

そんな同期との生活は一生忘れることがありませんし、楽しい思い出も辛い思い出もずっと語り合っていくことだと思います。

長い警察人生において、同期とこれだけの時間を一緒に過ごすのは警察学校のみです。

警察学校を卒業すればそれぞれが別の警察署に配属となり、顔を合わせる機会も自然と減っていきます。

だからこそ警察学校では同期との生活を楽しむべきですし、切磋琢磨して互いにレベルアップをしていく場所にしていくのがいいと考えます。

同期とは必ず差がつく

警察学校ではすべての成績が点数化され、順位が明確になる。つまり同期とはなにかしらで必ず差がつくことになる。

仲が良い同期とも成績の面では差がつきますし、警察学校を卒業すれば本格的に警察官としての勝負が始まります。

同期=ライバルであることは忘れてはならず、ただの仲良しという関係ではどんどん先を越されてしまうかもしれません。

警察学校を卒業すると全員が各警察署の地域課に配属となりますが、まずここで経験や実績の面で差がつくことになるでしょう。

そのため、「同期には負けたくない」という気持ちを持つことが大切になります。

同じ日に警察学校に入校し、同じように授業や訓練を受けてきた同期に先を越されるのは悔しいこと間違いありません。

プライベートでは仲良くしていけばいいので、仕事の面では負けないように取り組んでいきましょう。

同期にしかわからない苦労や悩みは共感していくべきですし、何もバチバチの関係になる必要はありません。

お互いが高め合っていく関係がベストだと言えますので、同期とはそんな関係が一生続くことを覚えておいてください。

まとめ

今回は警察学校の同期について詳しく紹介しました。

今回の記事をまとめると

  • 警察学校の同期とは深い関係になる
  • 教官よりも同期との関係の方が重要
  • 悪い同期には要注意
  • 同期との関係は一生続く
  • 同期=ライベルであることは忘れない

ということになります。

警察学校の同期は大切な仲間であり、強い絆で結ばれます。

警察学校での苦労や悩みは同期にしかわかりませんし、同期がいるからこそ頑張れるという面もあります。

ただし、中には警察官としての倫理観に欠ける同期が存在することも事実なので、付き合い方には十分気を付ける必要があります。

警察官を続けている限り一生続く同期との関係はお互いを高め合える関係を構築していきましょう。

noteACT

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