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警察学校で本当に学ぶべきこと5選 警察学校の真の狙いとは?

警察学校を卒業したらすぐに現場で働くことになると思いますが、警察学校ではどんなことを学んでおけばいいですか?

警察学校での初任科課程を修了すると卒業式の日に配属先の警察署へ赴任することになります。

配属先の警察署へ赴任したら数日間は幹部からの教養等が行われ、その後はすぐに現場での勤務(交番勤務)がスタートします。

数日前までは警察学校にいた身分ですが、交番勤務が始まれば一人前の警察官として堂々と働かなければいけません。

では、実際のところ警察学校を卒業してすぐに戦力になるのか?と言われると答えはノーです。

警察学校で勉強をしたからといって残念ながらいきなり戦力になることは難しく、まずは仕事の流れや深夜勤務についていくだけで精一杯になります。

警察学校の成績が直結するわけではない

警察学校でトップの成績を収めたとしても現場で通用する人材になれるかどうかは本人次第。決して警察学校の成績が現場の勤務に直結するわけではない。

「すぐに戦力になれないなら警察学校で頑張っても意味がないんじゃ…?」

これから警察学校で頑張ろうとしている方からはこのように思われるかもしれません。

しかし、私がお伝えしたいのは警察学校で学ぶべきことは必ずしも現場の仕事に関することだけではないということです。

法律の知識はもちろん大事なのですが、警察学校では警察官の上下関係や警察官としての心構えを学ぶだけで十分と言っても過言ではありません。

私自身も警察官として約8年勤務し、警察学校の教育が必ずしも現場の勤務に直結しないことはよく感じていました。

そこで、この記事では警察学校で本当に学ぶべきことについて5つ紹介し、警察学校の教育の真の狙いについて解説します。

なぜ警察学校が現場に直結しない?

警察学校はなぜ現場に直結しない?

警察学校は一人前の警察官を育てるところなのになぜ現場の勤務に直結しないのか?

これから警察学校に入校する方や将来警察官を目指している方は単純にこのような疑問を持ったことだと思います。

確かに警察学校は一人前の警察官を育成する場所であり、実際に現場で通用するように実戦的な訓練等も行われます。

しかし、警察学校で勉強すること現場で起きることはどうしても差があるので、どれだけ実戦的な訓練を積んでも違いは出てしまいます。

もちろん法律の勉強に関しては法律が改正されない限り問題ないのですが、その他の業務については仕事のやり方に個人差があり、警察学校で学んだことが必ず通用するとは限りません。

新人警察官のNGワード

警察学校から卒業してきた新人警察官はついつい「警察学校ではこのように学んだのですが?」と上司に言ってしまうことがある。これは新人警察官のNGワードなので、絶対に言わないようにしよう。

警察学校で学んだことが現場で通用しない最大の原因は個人によって仕事のやり方が違うというところにあります。

警察官の仕事は本来なら全国共通であるはずなのですが、実際のところ仕事のやり方は個人によって大きく異なります。

ですので、現場の勤務では「○○さんからはこうやって教えてもらったのに○○さんはやり方が違う」ということが平気で起こるので、いくら警察学校で基礎を学んでもあまり直結しないのです。

あくまで警察学校で学ぶことは基本中の基本ばかりであり、現場で働いている警察官はその基本を踏まえた上で応用で仕事をこなしています。

よって、警察官の仕事は現場に出てから覚えることがほとんどですし、警察学校ではある程度の基本を学んでおけば十分です。

警察学校でどれだけ優秀な成績を収めてもすぐに現場で通用することは難しいので、あくまで現場のやり方を覚えるようにしましょう。

ただし、法律の知識は警察官として絶対に習得しておかなければいけないので、勉強するべきことは怠らないようにしてください。

警察学校で本当に学ぶべきことについては次項から解説していきます。

①上下関係の厳しさ

警察学校で学ぶべきこと 上下関係

警察学校で本当に学ぶべきことの1つ目は「上下関係の厳しさ」です。

警察学校に入校すると様々な洗礼を受けることになりますが、最も洗礼を受けるものが警察組織の上下関係の厳しさについてです。

警察学校では教官との間に絶対的な上下関係があり、指示されたことは守るしかありませんし、怒鳴られても聞いているしかありません。

もっと言えば教官からは怒鳴られたり追い込まれたりするのが日常ですので、”普通の会社とは違う”ということを感じるに違いありません。

しかし、上下関係が厳しいのは警察組織において当たり前であり、警察学校で徹底的に叩き込まなければいけないことでもあるのです。

なぜ上下関係が厳しい?

警察組織の上下関係が厳しい理由は様々であるが、まずは警察組織は厳格な階級社会であることを知っておかなければいけない。また警察官は公安職であるため、上からの指揮命令を明確にする必要があるという理由もある。

警察学校では教官から怒られることが当たり前ですし、それに対して意見をすることは絶対にできません。

これまでの日常生活ではなかなか考えられなかったことかもしれませんが、警察学校に入校すれば警察組織の上下関係の厳しさが嫌というほどわかります。

ただ、これはどうしても警察学校にいるうちに知っておかなければいけないことでもあります。

警察学校では「なんで教官はこんなに怒るんだ…」と思うときはありますが、警察学校を卒業して警察署に配属されるともっと怖い上司が存在するのも事実です。

むしろ警察学校を卒業してからの方が上下関係の厳しさを感じることになりますし、怒られる機会も多いかもしれません。

警察学校だけなんとか耐えればいいと考えている人がいるかもしれませんが、それは大きな間違いです。

警察官として上司から怒られるのは警察学校だけではないということは覚えておいてください。

ですので、警察学校において上下関係の厳しさをしっかり学び、警察学校を卒業してから戸惑うことがないようにしましょう。

②理不尽への忍耐力

警察学校で学ぶべきこと 理不尽への忍耐力

警察学校で本当に学ぶべきことの2つ目は「理不尽への忍耐力」です。

警察学校では上下関係の厳しさを学ぶ必要があることを紹介しましたが、それと同じくらい大事なのが理不尽を知るということです。

警察組織は上下関係が厳しい=理不尽な世界ということを知っておく必要があり、これも警察学校にいるうちに学ぶべきなのです。

警察学校で教官から怒られる場合、もちろんそれが理にかなっていることもありますが、それとは別に理不尽な怒られ方をすることもあります。

教官から理不尽な怒られ方をした場合、

  • なんでそんなことで怒られなきゃいけない?
  • 怒られる理由がわからない
  • そこまで言われる必要がある?

などと感じることは多々あります。

また、理不尽な怒られ方をすると「教官はなんてひどい人なんだ…」と思うことすらあります。

しかし、警察学校の教官は心を鬼にしてわざと怒っていることがほとんどです。

なぜなら警察学校でのんびりした教育をしていると警察学校を卒業してから困りますし、忍耐力+精神力の強い警察官が育ちません。

そのため、警察学校の教官は現場に出てから困らないようにわざと理不尽な怒り方をしてくるのです。

職場だけではない
警察署に赴任すると理不尽なことを感じる機会は多いが、これは職場に限ったことではない。現場で働くようになれば警察官に文句を言ってくる市民と接する機会は多いので、そういう意味でも強い精神力が必要になる。

警察人生は警察学校を卒業してからの方が圧倒的に大変ですし、理不尽なこともたくさん待ち受けています。

警察署の人間関係のみならず、現場に出れば市民からも暴言を浴びせられる機会があるほどです。

警察学校で理不尽なことに慣れておき、忍耐力を身に付けないと警察官として長く働くことができないかもしれません。

それくらい警察官の仕事は理不尽を感じる場面が多いので、警察学校の教官もそれをわかった上であえて理不尽な怒り方をするのです。

警察学校を気楽に卒業する方が困りますし、なにより警察学校の意味がありません。

ですので、警察学校では理不尽を感じる場面が多いかもしれませんが、理不尽への忍耐力を身に付けるようにしてください。

③リカバリーの大切さ

警察学校で学ぶべきこと リカバリー

警察学校で本当に学ぶべきことの3つ目は「リカバリーの大切さ」です。

警察学校はこれまでの日常生活とは大きく異なる生活となり、さらに忙しくて慌ただしい日々を送ることになります。

また集団生活となるため、個人で自由に行動することはできませんし、周りに合わせていくプレッシャーも少なからずあります。

そして、警察学校で生活をしていると必ず起きるのが失敗ミスです。

特に入校当初は慣れない生活に戸惑いがあってミスが起きやすいですし、誰かが大きな失敗をしてクラスの足を引っ張ることも珍しくありません。

警察学校で失敗やミスがあった場合、それは必ず教官に報告する必要がありますが、実はこの教官への報告ができない人が多いのです。

「教官に報告するだけなら簡単じゃ…」と多くの方が思われたかもしれませんが、警察学校ではそう簡単にはいきません。

教官への報告が難しい理由
  • 上下関係が厳しいから

教官は気軽に話しかけられる存在ではないので、失敗に関する報告は非常にしづらい。

  • 怒られるのが怖いから

ただでさえ教官は怖い存在のため、失敗を報告すればどれだけ怒られるのかわからない。

  • クラスに迷惑がかかるから

警察学校の集団生活は何事も連帯責任であるため、自分のミスによってクラスに迷惑をかけてしまうというプレッシャーがある。

しかし、1つ覚えておいて欲しいことは警察学校ではどれだけ失敗しても許されるということです。

なぜなら警察学校でやってしまった失敗やミスはあくまで警察学校の中だけの話なので、いくら間違いを犯しても解決することができるからです。

むしろ失敗を隠している方がどんどん状況が悪化してしまいますし、余計に教官へ報告できなくなってしまいます。

失敗やミスに気付いた時点で報告をしておけば最悪の事態は避けられる上、問題を最小限に留めることができます。

警察学校での失敗やミスは付きものなので、いかに早く報告して状況を悪化させないかが大事であり、これこそがリカバリーの大切さなのです。

失敗を報告すれば教官から怒られることは避けられませんが、すぐに報告をして最初に怒られておいた方が楽ですし、他の手段でやり直すこともできます。

これは警察学校を卒業してから大事になる考え方でもあり、特に新人警察官は上下関係が厳しいために失敗を上司へ報告できない傾向にあります。

失敗を隠しているとやがて大きな問題となり、取り返しのつかないことになって不祥事(退職)に繋がる…。これは新人警察官に非常に多い不祥事です。

警察学校で失敗を隠す癖をつけてしまうと警察学校卒業後もその癖は抜けません。

私自身も失敗を隠して嘘をつく後輩警察官はたくさん見てきましたし、軽い嘘が大きな問題となってしまった事例もありました。

ですので、警察学校では失敗したときほど早く報告することを意識し、リカバリーの大切さを学ぶようにしてください。

④協調性

警察学校で学ぶべきこと 協調性

警察学校で本当に学ぶべきことの4つ目は「協調性」です。

警察学校は全寮制の生活となり、基本的に平日は外出ができませんし、常にクラスでの集団行動となるため、一人になれる時間は寝るときくらいです。

朝から晩まで同期と一緒に行動することになるので、警察学校では自由気ままに生活することができません。

逆に言えば自己中心的な行動は同期から反感を買い、そのような行動を続けていればやがてクラスから干されることになり、生活は非常に苦しいものになります。

よって、警察学校では同期とうまくやっていく協調性がとても大事になってくるのです。

ときには自分の思い通りにいかない場合がありますし、自分がやりたくないことをやらされる場合もあります。

それでも一人だけわがままを言うわけにはいかないので、我慢しながら周りに合わせていく意識が必要になります。

全員と仲良くなれるわけではない
警察学校の同期とは深い仲になるが、同期全員と仲良くなれるわけではない。多くの人間が一緒に生活することになるので、どうしても合う合わないというのは出てきてしまう。

この協調性というのは警察学校でしっかり学んでおく必要があります。

その理由は警察官の仕事そのものが協調性が必要になる仕事だからです。

警察官の仕事は基本的にチームでの仕事となります。

個人で好き勝手に仕事をするわけではないので、必然的にチームに合わせる協調性が必要になるのです。

常に周りには先輩や上司がおり、部署によっては24時間行動をともにする仕事もあります。

また、必ずしも自分がやりたい仕事ができるわけではありませんし、やりたくない仕事を命じられることもあります。

さらに警察官の仕事は「自分だけよければいい」という仕事ではなく、お互いに助け合うという考えが根付いている組織でもあります。

そのため、自分の仕事が終わっていても周りの人が終わってなければ一緒に残って残業することも普通です。

警察学校でしっかり協調性について学んでおけばそのような場面でもギャップは少なくて済むでしょう。

⑤前に出る勇気

警察学校で学ぶべきこと 前に出る勇気

警察学校で本当に学ぶべきことの5つ目は「前に出る勇気」です。

警察学校を卒業し、警察署に赴任した新人警察官に求められることは仕事ができるかどうかではありません。

新人警察官が仕事ができないのは当たり前であり、周りの上司もそれはわかっています。

実は警察学校を卒業した新人警察官に求められるのは前に出ることなのです。

前に出ることとは言い換えると積極性を持つことでもあり、新人警察官は何事も積極的に動くことが求められます。

新人警察官の積極性とは具体的に言うと

  • 雑用を積極的に行う
  • 仕事を積極的に学ぼうとする
  • 人手が必要なら積極的に手をあげる
  • 先輩や上司の動きを見て積極的に手伝う

などのことで、これらがしっかりできる新人警察官は上司から気に入られる可能性が高いです。

消極的な新人は好まれない
警察官は体育会系の組織であるため、新人警察官には積極性や元気の良さが求められる。消極的な姿勢の新人警察官は好まれない。

警察署に赴任してから積極的に前に出るためには警察学校でその姿勢を身に付けておく必要があります。

警察学校で積極的に行動することができなかった人が警察署に赴任してから劇的に変わることはありません。

良くも悪くも警察学校での行動は現場に直結しますので、警察学校でしっかり積極性を身に付けておかなければいけないのです。

警察学校では前に出る勇気が試される場面が数多くあります。

それは授業中に挙手をする場面だったり、同期の前に立って行動する場面だったりします。

また警察学校でも雑用はたくさんあるので、雑用も一生懸命にやれば意識が変わることでしょう。

警察学校はどれだけ失敗をしても許される場所なので、思い切って前に出る勇気を持つようにしてください。

まとめ

今回は警察学校で本当に学ぶべきことについて解説しました。

警察学校で本当に学ぶべきこと5つをまとめると

  1. 上下関係の厳しさ
  2. 理不尽への忍耐力
  3. リカバリーの大切さ
  4. 協調性
  5. 前に出る勇気

となります。

今回紹介した警察学校で本当に学ぶべきことは警察学校教育の真の狙いでもあります。

警察学校は一人前の警察官を育成する場所ですが、即戦力になることは期待されていません。

あくまで警察官の振る舞いや考え方警察組織についてなどを学ぶ場所であり、仕事以上に学ぶべきことがたくさんあるのです。

今回紹介したことは警察学校を卒業してからとても大事になることなので、これから警察学校に入校する方や将来警察官を目指している方は是非参考にしてください。

noteACT

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