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警察学校に入校するまでにやっておくべきこと#2

警察学校の事前準備について教えて欲しいです。

警察学校入校については事前の情報収集がとても大事になってきます。

警察学校はこれまでの日常生活とは大きく異なる生活となりますし、今まで経験したことがないような規律の厳しい生活を送ることになります。

そのため、知っていたから事前に準備していた」「知らなかったからなにも準備していない」では入校後に大きな差が出てきます。

警察学校のスタートで失敗をしてしまうとその後も引きずってしまいがちなので、できればスタートで失敗するのは避けたいところです。

警察学校は特殊な生活になりますが、それでも事前にある程度の準備をしておくことによりすんなり溶け込むことができます。

元警察学校の経験者だからこそお伝えできることがありますし、私自身が「あのとき準備しておけばよかった」と振り返って思うこともあります。

そのため、この記事では警察学校に入校するまでにやっておくべきことについて紹介し、これから警察学校に入校する方にお役立ちな情報について解説していきます。

各都道府県によって若干の違いはあるかもしれませんが、これから警察学校に入校する方や将来警察官になりたい方の参考になればと思います。

SNSの整理

警察学校ではSNSをチェックされる可能性がある

警察学校に入校するまでにやっておくべきことの1つ目はSNSの整理です。

警察学校では教官に携帯電話の中身を抜き打ちでチェックされる場合があります。

実際に私がいた警察学校では携帯電話の抜き打ちチェックがありましたし、最近でもTwitter(@fujita_yuki_pm)のフォロワーさんから「警察学校で抜き打ちチェックをされた」と報告を頂きました。

ですので、未だにそのような携帯電話のチェックがあることを前提としておいた方がいいでしょう。

携帯の中身を見られても特にやましいことがなければ問題ありませんが、特に気を付けたいのがSNSのアカウントです。

警察官がSNSの利用を禁止されているわけではありませんが、警察官ならばSNSは適切な利用が求められます。

警察官だけに限りませんが、SNSに不適切な投稿をすることで炎上し、個人情報職業勤務先まで特定されることは珍しくありません。

もし警察官のSNSが炎上し、職場まで発覚するような騒ぎになってしまうと組織全体に与えるダメージは計り知れません。

あまりにも不適切な投稿があれば、最悪の場合は退職を迫られる可能性もあります。

不祥事はニュースになる

警察学校に入校した時点で身分は警察官となるため、不祥事を起こせばニュースになる可能性がある。不適切なSNSの投稿でも十分ニュースになるので、警察組織の信頼を損ねるようなSNSの利用は絶対にやめよう。

SNSだけでなく、不適切な異性交際児童ポルノ画像不適切な出会い系サイトの利用などもチェックを受ける可能性があるので、もし携帯を見られたらまずいという人は警察学校入校までに整理しておきましょう。

警察官になるならばプライベートにおいても模範となるような行動が求められます。

また、SNSで警察官に関して発することはNGですし、職業を明かすことも不適切です。

警察官になったことを周りに自慢したい気持ちはわかりますが、警察官であることをSNSで明かすことはマイナスでしかありませんので、我慢しましょう。

先ほど説明したとおり、警察官のSNS利用が禁止されているわけではありませんので、あくまで適切に利用していれば問題ありません。

警察官はただの一般市民でないということを自覚しておく必要があります。

警察学校入校までにしっかり気持ちを切り替えるようにしましょう。

運転免許の取得&限定解除

警察学校に入校するまでにやること 免許取得

警察学校に入校するまでにやっておくべきことの2つ目は運転免許の取得です。

大前提として、警察官は仕事をする上で運転免許が絶対に必要になります。

警察官は日常的にパトカーやバイクに乗って仕事をしますし、どこの部署にいっても車両を運転する機会がありますので、運転免許がないと仕事にならないレベルです。

そのため、警察官として勤務するまでには必ず運転免許を取得しておく必要があります。

警察学校では車や二輪の運転訓練があり、運転免許がないと参加することができませんので、実質は警察学校入校までに取得しておきましょう。

それらの検定には必ず合格する必要があるので、運転免許を取得して運転に慣れておくことも必要になります。

【関連記事】警察学校で行われる試験や検定とは?警察学校で行っていた勉強方法も紹介!

よって、運転免許を持っていない方は警察学校に入校するまでに取得するようにしてください。

警察官として運転する車はMTのものがあるので、これから運転免許を取得する場合は必ずMTで取得する必要があります。

さらに二輪の運転免許については小型二輪以上が必要になりますので、原付免許だけではいけない点に注意しましょう。

AT限定は解除が必要

AT限定の運転免許になっているという場合は限定解除が必要となる。限定解除のための試験を再度受けなければいけないので、計画的に準備をするようにしよう。

ごくまれに運転免許を持っていないもしくはAT限定のままで警察学校に入校する人がいますが、このような場合はとても苦労します。

警察学校入校中に休日を使って自動車学校に通うのは大変ですし、警察学校生活の大きな負担になることは間違いありません。

また、警察学校の入校案内には運転免許を取得した状態で入校するよう指示があるので、その指示を守れなかったことで教官からも怒られてしまいます。

運転免許がないことで周りから大きく後れをとることになってしまうので、警察学校入校までに必ず運転免許は取得しておきましょう。

なお、将来白バイ隊員を目指すならば二輪の大型免許が必要になってくるので、ついでに大型二輪の免許を取得しておくのもいいと思います。(警察学校に入校するのに大型までは必要ありません)

いずれにしても運転免許は自動車学校に通う必要があり、予定通りに進む保証はありませんので、1~2か月の余裕を見て行動するようにしてください。

交通事故や違反について思い出す

警察学校入校までに事故・違反について思い出す

警察学校に入校するまでにやっておくべきことの3つ目は事故や違反について思い出しておくということです。

警察学校に入校すると様々な自己申告を教官にしなければいけません。

それは家族のことだったり、交際者のことだったりとプライベートなことまで報告が求められ、その中の1つに過去に起こした交通事故交通違反について申告する書類があります。

過去に事故や違反をしてしまったのは仕方ないので、正確に書けるように思い出しておきましょう。

なお、過去のことについて隠す必要はまったくありません。

ちなみに私は警察官になるまでに交通事故が1回交通違反が4回ありましたが、これについて怒られることはありませんでした。

入校中の事故は必ず報告

警察学校入校中に事故や違反をしてしまった場合は必ず教官に報告する必要がある。警察官はプライベートでのことも細かく上司に報告しなければいけないため、「なにかあったら報告」という癖をつけておくといい。

もし、警察学校入校までに事故や違反があった場合はすぐに警察学校の担当者(採用窓口)に連絡をしておきましょう。

起こした交通事故が人身事故(相手にケガあり)の場合、後々の示談交渉や警察への出頭が必要になってきます。

警察学校に入校していると自由に行動できないので交通事故への適切な対応ができませんし、連絡をもらっても返すことができません。

そのため、あらかじめ報告をしておかないと色々困ることになります。

報告をしないことの方がよっぽど問題となりますので、隠すことなく素直に報告するようにしてください。

また、スピード違反などの赤切符に該当する違反をしてしまった場合もその後の出頭や免許停止などの手続きが必要になりますので、警察学校の担当者に報告しておく必要があります。

警察学校に入校してからでは出頭要請に応じられませんし、手続きがどんどん遅くなって事態が重くなる場合があるので、違反処理をした警察官に対しても伝えておくといいでしょう。

警察官に対してなにも伝えないまま出頭要請を無視し続けていると最悪の場合は逮捕される可能性もあります。

あまりにも大きな事故や違反だった場合は入校取消しの可能性も否めませんが、素直に報告して指示を受けるのが適切な行動になります。

早く食事ができるようにしておく

警察学校入校までに早くご飯を食べられるようにする

警察学校に入校するまでにやっておくべきことの4つ目は早く食事ができるようにしておくことです。

警察学校において意外と重要になるのが食事の早さです。

警察学校では食堂で3食しっかり食べることができますが、ゆっくり食べている時間はありません。

特に入校して間もない頃はわずかな時間で食事を終わらなければいけないときが多いので、とにかく早く食事を済ますことが求められます。

食事はクラスで揃ってとることになるので、一人が遅ければそれだけ他の同期に迷惑をかけてしまいます。

私自身も警察学校に入校して間もない頃はとにかく食事の時間が憂鬱でした

元々大食いではないですし、入校当初という高い緊張感も重なり、なかなか食欲も湧いてこず大変だった記憶があります。

早く食べなければ周りに迷惑がかかってしまうため、食事の時間はいつも必死だったのを覚えています。

早食いは重要なスキル

警察官の仕事はいつなにが起きるかわからないため、食事は早めに済ますことが多い。特に交番で勤務していればどんな通報が入るかわからないため、食べれるときに急いで食べる必要がある。警察学校で早食いに慣れておくのは大事。

警察学校では時間に追われることが多いので、食事に多くの時間をかけることができません。

これは警察学校を卒業して現場で働くようになってからも同じです。

そのため、無理をする必要はありませんが、入校までにある程度早く食べれるように練習をしておくことをおすすめします。

私は食事の時間がこれほどまでに短いとは想像もしていなかったので、入校初日に驚きました。

とにかく流し込むようにして無理矢理食べていたのはいい思い出です。

早食いは警察学校を卒業してからも大事なスキルになるので、食事は早く済ますことを意識しておきましょう。

生活リズムを整えておく

警察学校入校までに生活リズムを整える

警察学校に入校するまでにやっておくべきことの5つ目は生活リズムを整えておくです。

警察学校では規則正しい生活を送らなければならず、1日のスケジュールは起床時間から消灯時間まで決められています。

当然ながら起床時間に寝坊なんていうものは論外となりますし、消灯時間に寝れないからといって夜更かしをすることもできません。

多くの警察学校では起床時間が6時、就寝時間が23時になっていると思います。

ですので、このような生活リズムに順応できるよう入校までに整えておくことが大事になります。

その中で、警察学校では起きてすぐにランニングが始まりますので、事前準備の段階で早朝にランニングをして体を慣らしておくのもいいでしょう。

寝起きが弱い人は起きてすぐに動けるように訓練しておくことが必要になりますし、夜更かしばかりしている人は23時には布団に入るリズムを身に付けておかなければいけません。

乱れたリズムは戻そう

警察学校入校前は自由な時間を過ごすことになるため、ついつい生活リズムが乱れがちになる。最低でも入校1か月前には警察学校と同じような生活リズムを作るようにしよう。

生活リズムというと、警察学校ではとても規則正しい生活を送ることができます。(強制的に規則正しい生活となる)

これは3食の食事が時間通りにとれることであり、睡眠時間がしっかりとれることでもあります。

さらにたくさん運動をする機会もあるため、中身はハードですが実は非常に健康的な生活なのです。

そのおかげで、警察学校にいる間は誰もがスマートで筋肉質な体型になりやすいです。

これほどの健康的な生活を送れるのは珍しいことですし、警察学校ならではと言えるでしょう。

しかし、警察学校を卒業してからは逆に不規則な生活になるため、こんなに健康的な生活ができるのは警察学校だけであることを覚えておいてください。

警察官なら誰もが警察学校卒業後は生活リズムが乱れるので、当時はスリムだったのに段々と体型が…ということも珍しくありません。

それに加え、警察学校卒業後は大変な勤務が待っているため、疲労や精神的なストレスとも戦っていく必要があります。

ややこしい話ですが、警察学校を卒業してからは深夜勤務に慣れていかなければいけませんので、卒業後はまた環境が変わることを覚えておきましょう。

アイロンがけの習得

警察学校入校までにアイロンがけを練習しておく

警察学校に入校するまでにやっておくべきことの6つ目はアイロンがけの習得です。

一見して地味な話ですが、警察学校において意外と大事になるのがアイロンがけのスキルです。

警察学校では実際の警察官と同じ制服を着て授業を受けることになりますが、ここで問題になるのが制服のシワです。

警察官の制服はスーツと同じようなものなので、どれだけ気を付けていてもシワがついてしまいます。

特に警察学校では制服のシワについてよく指導を受けるため、常に気を付けておかなければいけません。

警察官は身なりも清潔感がなければいけないので、課外の時間で合間を見つけてアイロンをかけていくことになります。

制服だけでなくカッターシャツもアイロンが必要になるため、事前に練習しておかないとスムーズに行うことができません。

シワが目立つとそれだけで怒られることになりますので、アイロンのスキルは意外と必要になるのです。

アイロンも素早くやる

警察学校には必ずアイロンが用意されているが、台数には限りがあるため、他の同期と共有することになる。アイロンがけに時間をかけている余裕はないので、アイロンも素早くできるようにしておかなければいけない。

一人暮らしの経験でもないと中々アイロンをかける機会はないと思いますが、YouTubeでアイロンの動画は見ることができるので、自分なりのやり方を習得しておくことをオススメします。

アイロンは一回や二回やってだけで上達するものではありませんので、入校までに繰り返し練習する必要があります。

どれだけ綺麗にアイロンをかけていても教官から怒られてしまうときはありますが、それも警察学校ならではです。

特にカッターシャツは上手にアイロンをかけないといつまで経ってもシワがなくならないので、事前の練習は必須です。

また、アイロンがけは警察学校を卒業してからも必要になるスキルなので、警察学校入校までに身に付けておきましょう。

まとめ

今回は「警察学校に入校するまでにやっておくべきこと#2」について解説しました。

今回紹介したことをまとめると

  1. SNSの整理
  2. 運転免許の取得&限定解除
  3. 交通事故や違反について思い出す
  4. 早く食事ができるようにする
  5. 生活リズムを整えておく
  6. アイロンをできるようにする

となります。

教官によっては本当に携帯電話の中身をチェックする教官がいますので、不適切なデータは削除しておく方がいいでしょう。

また、SNS関係でも教官に見られてはまずい内容があればアカウント自体を削除しておく方がいいと思います。

そもそも警察学校に入校した時点で身分は警察官となりますので、携帯やSNSの使い方についても高い意識を持つことが必要になります。

さらに今回紹介したことは警察学校卒業後も必要になってくるものばかりですので、これから警察学校に入校する方は是非参考にしてください。

【関連記事】警察学校に入校するまでにやっておくべきこと#3

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