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【厳しい上下関係】上司・先輩と上手に付き合う本当のコツ

厳しい上下関係でも上手に付き合うコツ
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藤田 悠希
元警察官。会社員を経て警察官に転職し、都市部の県警で8年間勤務。主にパトカー勤務を行い、数々の事件検挙や交通取締りに従事した。元警察官の経験から幅広く警察官情報を発信中。

警察官の上下関係は大変だと聞きましたが、どのように付き合っていけばいいでしょうか?

警察官の職場は”超体育会系”の世界なので、それだけ上下関係も厳しいものがあります。

警察官を目指すならば、”上司が言うことは絶対”という世界であることを覚悟してください。

警察学校でも教官との間には厳しい上下関係が存在しますが、警察署での勤務においてもその厳しさは変わりません。

特に新人警察官のうちは上下関係で大変な思いをすることが多くあるでしょう。

学生時代に体育会系の部活の経験がある方は多少免疫があるかもしれませんが、そのような経験がない方にとってはカルチャーショックなのかもしれません。

私自身もサラリーマンから警察官に転職し、異常なほど厳しい上下関係には驚いた経験があります。

警察学校では上下関係の厳しさに耐えられず退職する人も珍しくないほどです。

受け入れるしかない

上下関係の厳しさに嫌気が差したとしても警察官ならば受け入れるしかない。警察官志望者はそういう世界に飛び込む覚悟が必要。

民間企業ではなかなか考えられない上下関係の厳しさですが、警察官の世界では常識となっています。

警察官は階級社会なので、1つ階級が違うだけでそこには大きな壁が存在することになります。

ましてや2つ、3つ階級が違えば気軽に話しかけることができないほどの場合もあります。

これだけ厳しい世界で働いている警察官ですが、人間関係や上下関係で悩みを持つ人は少なくありません。

実際、上司とうまく関係が築けず、特別に異動となる警察官もいるほどで、そのような状況は数多く目の当たりにしてきました。

現役警察官の方でも上下関係に悩まされている人は多くいることだと思います。

そこで、この記事では上下関係が厳しい警察官の世界で、上司や先輩と上手に付き合っていく本当のコツを厳選して紹介していきます。

私自身が悩んだことがあるからこそお伝えできる部分もあるので、少しでも参考になれば幸いです。

警察官の上下関係はどれくらい厳しい?

まずはじめに警察官の上下関係はどれくらい厳しいのか?について解説していきます。

警察官の上下関係が厳しい理由に階級社会という大きな要因があります。

すべての警察官には階級が定められており、一番下は巡査から一番上は警視総監まで一人一人が階級をもって仕事をしています。

階級は民間企業でいう役職と同じものですが、警察官の階級は1つ違うだけでとても大きな差が生じます。

階級の違いがあると完全に上司と部下に分かれますし、階級差があればあるほど上下関係は厳格なものになっていきます。

警察組織において階級は明確なピラミッドとなっており、上司が絶対的な権限を持つことになります。

わかりやすく言えば、「上司の言うことには絶対に従う」というのが基本です。

例え自分の考えが違ったとしても指示に背くわけにはいきません。

下からの意見は基本的に求められませんし、求められないどころか許されない部分でもあるので、そこは理解する必要があります。

警察官の仕事は「誰が指揮を執るのか」が重要になってくるため、上司が絶対的な権限を持つことは職務上仕方がない面もあります。

多数の警察官が好きなように行動をしていては治安を守ることができない。上司が権限をもって統率するのはある意味で自然な流れとなる。

上司に対し、正しい言葉遣いや敬語を使うことは当たり前ですし、礼儀やマナーを守ることも当たり前です。

逆に言うと、上司から厳しい言葉や命令口調で指示をされることは日常茶飯事ですし、少々理不尽なことを言われる場面もよくあります。

正直に言って、この辺りは受け入れていくしかありません。

警察組織は

  • 上司は厳しくて怖い存在
  • 部下は何でも従って当たり前

という考えで成り立っていますので、こういう世界に飛び込んでいく覚悟は欲しいところです。

特に若手警察官は上司が絶対的な存在となりますので、厳しい上司ともうまく付き合っていくことが求められます。

辛い場面も多いことかと思いますが、警察官ならば誰もが通る道と言えるかもしれません。

上下関係に耐えていけないと警察官としては絶対に前へ進めませんし、仕事も円滑に回すことは難しいでしょう。

部下は上司の指示に従う義務がありますので、忍耐力はとても大事になるでしょう。

厳しい上司と上手に付き合うコツ

厳しい上司と上手に付き合うコツ

次に厳しい上司と上手に付き合うコツについて解説していきます。

警察官が上下関係の厳しい世界であることは十分に理解頂けたと思いますが、そうは言っても警察官になった以上はその中でやっていくしかありません。

上下関係が厳しいからと言って簡単に異動ができるわけではありませんし、納得ができなくて意見を発信していくことも難しいです。

階級社会で生きていく以上、上下関係の厳しさというのは個人でどうにもできない問題です。

警察官は誰もがそのような状況で勤務していますので、どうしたら上手にやっていけるかを考える方が得策と言えるでしょう。

そのため、本記事では厳しい上司や先輩と上手に付き合っていく本当のコツについて伝授していきます。

  1. 素直に従う姿勢を見せる

まずなによりも大事になってくるのが素直に従う姿勢を見せることです。

”郷に入っては郷に従え”ということわざがあるように警察官になったならばそこの風習に従うことが必要になります。

上司からすると部下は言うことを聞いて当たり前の存在なので、それに応えていくのが1つポイントです。

指示されたことには素直に従い、雑用も一生懸命にこなしていきます。

上司の手を煩わせないように常に上司の動きを察知することが大事ですし、何か必要であれば何でも手伝う姿勢を見せることも大事です。

心の中ではどのようなことを考えても問題ありませんが、上司に対しては素直に従う姿勢を見せていくことが関係を築く上で不可欠になります。

指示に従わない、何かと反発するという部下では厳しい上司を余計に本気にさせてしまう恐れがあります。

厳しい上司と上手に付き合っていくためには”素直で従順な部下”であることが条件になるので、この辺りを意識していくことは必須になるでしょう。

  1. 気が利くところを見せる

次に大事になるのが気が利くところを見せることです。

警察官はまだまだ”昭和のベテラン”が多く存在する組織なので、昔ながらの礼儀が重んじられる傾向にあります。

先ほども説明しましたが、上司からすると「部下がなんでもやってくれて当たり前」と思っているので、それに応えていく必要があると言えます。

コーヒーを好む上司であればタイミングを見てコーヒーを提供しますし、それを飲み終わった頃にカップを洗うところまでが1セットになります。

また、上司がコンビニ弁当を食べているならば、食事が終わったタイミングでゴミを捨てるという行動が必要です。

信じがたいことかもしれませんが、若手警察官はこのような動きをして当たり前の世界です。

率先して気が利くところを見せていくことで厳しい上司からは認められやすいので、日々のアピールが大切になります。

これくらいが当たり前にできないと使えない若手という扱いをされてしまうため、十分気を付けたいところです。

  1. 明るく元気に行動する

さらに大事になるのが明るく元気に行動することです。

上下関係が厳しい=体育会系という意味になりますが、警察官は超体育会系の組織です。

上司や先輩の指示に従うのが当たり前ならば、若手は明るく元気よく行動するのも当たり前です。

呼ばれたら元気よく大きな声で返事をする、話をするときは明るくハキハキするなどといったところは非常に求められる部分です。

逆に雰囲気が暗い、声が小さい、大人しいという若手は気合いを入れられることが多くなるでしょう。

この辺りも体育会系の部活を経験してきた方ならすんなりやっていけることだと思いますが、経験がない方は十分に気を付けたいところです。

どうしても明るいノリが求められる職場になるため、それに応えられる若手は気に入られる傾向にあります。

例えば、一発ギャグなどを求められたときに即興でもできる人材は人間関係に困ることはありません。

厳しい上司にでもすぐに気に入られ、上手に付き合っていくことができるはずです。

明るく元気に行動することはできる人とできない人で差ができてしまいますが、できない人でもしっかり意識したいところです。

仕事ができるかできないかよりも明るく行動できるかの方が大事になる。

警察官の上下関係が厳しいといっても上手に付き合っていくコツはたくさんあります。

私自身もサラリーマンから警察官に転職し、最初のうちは警察組織に馴染むことには苦労しました。

次第に慣れていくものですが、自分から溶け込んでいこうとする姿勢が大事になります。

今回紹介した3点は特に必要になるポイントなので、これから警察官を目指す方は是非意識してみてください。

プライベートでの付き合いも

警察官 プライベートでの付き合いも

続いて、警察官はプライベートでの付き合いも多いということを紹介しておきます。

まず紹介したいのは警察官は体育会系の組織なので、飲み会を好む方が多いということです。

プライベートな付き合いというと飲み会が代表的です。

長く続いたコロナ禍では飲み会が一切禁止されておりましたが、最近ではようやく解禁されるようになりました。

警察官の飲み会は体育会系だけに激しいものがあり、特に若手警察官は洗礼を受けることも珍しくありません。

多量のお酒を飲まされる、大量の食事をとらされるなどは定番で、凝った飲み会を開催する上司だと余興を任されることもあります。

こういった場で一発ギャグや場を盛り上げる行動がとれる若手警察官は強いです。

警察官は春と秋に異動があり、このシーズンは歓送迎会が開催されることが多いので、飲み会が好きな先輩や上司は楽しみにしています。

もちろん、若手警察官は参加して当然になるため、欠席することはまず許されません。

異動シーズンの他にも定期的に係で飲み会を開催することがあるので、こういった場に参加するということはとても大事になります。

飲み会の席では厳しい上司とコミュニケーションを図る機会もあるため、積極的に参加したいところです。

お酒がまったく飲めないという方は無理をする必要はありませんが、多少練習をしておくといいでしょう。

お酒を注いで回る

飲み会の席では上司や先輩にお酒を注いで回るのが定番。席でじっとしていてはいけないし、若手同士でしゃべっているだけでもいけない。

厳しい上下関係の世界で生きていくためにプライベートでの付き合いを大事にするというのは必要な行動だと考えます。

普段は怖い上司も仕事を離れれば違った一面を見せることがありますし、仕事中とは異なるコミュニケーションを図ることができます。

なにより厳しい上司や先輩と距離を近づけることに意味があるので、プライベートの付き合いを大事にしても大きな損はないでしょう。

プライベートでの交流が仕事にも生きる場面は多いので、1つ意識しておきたいポイントです。

警察官は飲み会の他にもゴルフ、釣り、フットサル、BBQなど様々な付き合いがあります。

中には”誘われたら断れない”という状況もありますので、そういった場合はとりあえず参加しておく方が吉です。

どうしてもというときは断るしかありませんが、誘われたら基本参加するというくらいの気持ちが大切になります。

プライベートの付き合いを重視する上司もいますので、「いつも断る」「そんなやつの面倒見れない」という評価をされてしまうことが最悪の結末です。

せっかく休日なのに…と思ってしまうかもしれませんが、警察官の世界で上手に生きていくためには大事なポイントになるので、是非覚えておいてください。

上下関係に耐えられなくなったら?

上下関係に耐えられなくなったら?

最後に厳しい上下関係に耐えられなくなったら?について解説します。

ここまで厳しい上司や先輩との上手な付き合い方について紹介してきましたが、皆さんはどんな印象を持ったでしょうか。

「自分にそんなことができるのか…」と不安に思った方も多いかもしれません。

元警察官としてリアルな上下関係を紹介してきましたが、警察官として働いていくならば乗り越えていかなければならないものです。

苦手と思っていても警察官の世界ではやっていくしかありません。

率直に言って、

  • 厳しい上下関係は嫌だ
  • プライベートで上司と会いたくない

などと考えている方は警察官に向いていないと言えるでしょう。

私自身も8年警察官として勤務していましたので、上下関係や人間関係で悩むことは0ではありませんでした。

辛いと感じる場面もありましたが、それでも”この世界で生き抜くためには耐えるしかない”と自分に言い聞かせてやり抜きました。

実際、今回紹介した素直に従う姿勢気が利く行動を実践し、上手に付き合ってきたのは事実です。

また、あまり乗り気ではありませんでしたが、プライベートでの付き合いもしっかり行ってきました。

人付き合いを重視

警察官はチームワークを大切にする職場なので、それだけ人付き合いが重視される。礼儀や人情を重んじるところもあるので、その姿勢を持つことが大事。

もちろん、誰もが100%順応できるわけではないので、どこまでいっても我慢が必要というわけではありません。

心身のバランスを崩してまで耐える必要はありませんし、必要に応じて幹部に相談することは可能です。

正直なところ、上下関係でうまくいかず、「どうしても上司と合わない」となってしまう状況は少なくありません。

特に若手警察官は配属後に上司とマンツーマンで勤務することになるため、人間関係がうまくいくかがすべてになります。

結論から伝えると、厳しい上下関係に限界を感じたら他の上司に相談すべきです。

黙っていても事態は好転しませんし、我慢し続けるのも身体によくないと言えます。

人間同士の話になりますので、どうしても合う合わないは出てきてしまいます。

事実、上下関係や人間関係で悩んで仕事が続けられなくなる警察官は少なくありません。

私自身もそういった状況に追い込まれた警察官を何人も見てきましたので、そうなる前に手を打つべきだと考えます。

休職しなければいけないほど追い込まれる前に周りに相談しよう。

他の上司や幹部に相談することで配置転換や人員の編成を検討してもらうことができます。

昔と違い、今はこういった相談にもしっかり乗ってもらえる環境が整いつつあります。

忍耐強い精神力を持つことも大事ですが、それと体調を崩しているようでは意味がありません。

心身ともに健全に働いてこそ意味があるので、耐えられなくなったら我慢せず助けを求めましょう。

逃げ道を作っておくことはとても大事なことだと思います。

まとめ

今回は警察官の厳しい上下関係の中で上手に付き合っていくコツを紹介しました。

今回の記事をまとめると

  • 警察官は上下関係が厳しい
  • 体育会系なので明るいノリが必要
  • 気が利く姿勢を見せることが大切
  • ときにはプライベートでの付き合いも必要
  • 耐えられなくなったら周りに相談する

ということになります。

警察官の上下関係が厳しいことは紛れもない事実ですが、その中でも上手に付き合っていくコツはあります。

すべて100%をこなすことは難しいため、1つ1つポイントを意識しながら行動するだけでも結果は変わってくるはずです。

特にプライベートでも積極的に交流ができる人はうまく溶け込むことができるので、もし誘いがあった場合は今後のことも考えて検討してください。

また、厳しい上下関係に耐えられなくなったら迷わず周りに相談することが大切です。

働けなくなるまで我慢する必要はありませんので、逃げ道は作っておくようにしましょう。

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