

「警察官の仕事」と聞くとみなさんはどんなイメージがあるでしょうか。
激務、上下関係が厳しい、やりがいがある、人の役に立つ仕事…などなど、警察官の仕事に対するイメージは様々だと思います。
昼夜を問わず働くこともあるため、一般的な企業に就職するのとは少し事情が異なります。
いずれにしても共通するのは警察官は特殊な仕事であるということです。
そのため、警察官の仕事は向いている人と向いていない人がはっきりするのも特徴の1つと言えます。
- 階級社会
階級差があればあるほど上下関係はとても厳格なものになっている。 - 不規則な勤務
早朝から深夜まで勤務することがあり、1日の勤務が24時間を超えることもある。 - 法律を駆使
あらゆる法律を駆使して業務にあたるため、知識の習得が欠かせない。
私は約8年の警察人生で多くの人と仕事をしてきましたし、自分より後に入ってきた若手警察官もたくさん見てきました。
リアルな話をすれば警察学校で退職した人、仕事がうまくいかなくて退職した人など、職場を去った警察官もたくさん見てきました。
そんな中、警察官として活躍する人や上司から好かれる人は大体共通点があることがわかりました。
これは民間企業での勤務経験もあるからこそわかったことでもあります。
そのため、この記事では約8年の経験からわかった警察官に向いている人の特徴について詳しく解説していきます。
忍耐力&精神力の強い人

警察官に向いている人の特徴1つ目は忍耐力&精神力の強い人です。
警察官の仕事は一言でいえば激務であり、並大抵の気持ちでは続けることができません。
警察官をやっていて楽だと思ったことはほとんどありませんし、今振り返っても1回の勤務でかなりの疲労が蓄積される仕事だったと思います。
ドラマや映画などでは警察官の仕事は華やかに描かれていることが多いですが、実際は華やかな仕事はごく一部です。
どちらかと言えば泥臭い仕事の方が圧倒的に多いので、そういった部分にも耐えていかなければいけません。
ドラマや映画のイメージで警察官を目指すと大きくギャップを感じることになるでしょう。
まずは何事にも耐えうる忍耐力が求められます。
- いつ何が起きるかわからない
警察官の仕事は先を読むことが難しく、常に緊張感がつきまとう。 - 事件が起きれば休憩なし
ひとたび事件が発生すれば休憩をとる時間はない。 - 命の危険も
危険な現場に従事することがあり、ときには命の危険も感じる。
これらは警察官として勤務していれば必ず巡ってくる場面ですし、数をこなせば慣れていきます。
とは言っても当たり前のように乗り越えていく精神力の強さは必要になってくるでしょう。
事件が発生すれば休憩や仮眠の時間はなくなりますし、その後も通報が続けばまったく休息をとることもできません。
「少し休憩します」ということができない環境ですので、常に困難に立ち向かう精神力は求められるところです。
そういった面では学生時代に体育会系の部活で揉まれてきた人は警察官の適性があると言えますし、実際にそういう人は警察官として活躍している場合も多いです。
「自分には精神力も忍耐力もないから警察官は無理か…」
と早々に諦めてしまう必要はありません。
なぜなら、この精神力と忍耐力というのは今現在なくても大丈夫だからです。
警察官採用試験に合格し、警察学校に入校することで忍耐力も精神力もかなり鍛えられますので、警察学校で身に付けるという手も全然ありです。
明るく元気で礼儀正しい人

警察官に向いている人の特徴2つ目は明るく元気で礼儀正しい人です。
警察官は体育会系の組織であり、上下関係に厳しいということはそれだけ礼儀にも厳しいということです。
そのため、元気のいい明るい挨拶や礼儀正しい行動ができて当たり前の世界ですので、こういったことができる人は警察官に向いていると言えます。
特に新人警察官は元気の良さや機敏な動きが必要になります。
どこの世界でも同じかもしれませんが、新人警察官は誰よりもフレッシュさが求められます。
挨拶をするにしても大きな声で挨拶するなど、元気のいい姿勢を出していきたいところです。
厳しい上下関係の世界において、必然的に新人警察官は一番下の立場になる。「なんでもやります」という姿勢は示したいところ。
日頃の業務を行っていく中で「先輩や上司よりも先に動く=先輩や上司には手間をかけない」という考えが大事になってきます。
例えば、先輩がなにか運ぼうとしているなら「私が運びます」と言ったり、上司がなにかコピーしようとしているなら「私がコピーしてきます」と率先して動く必要があります。
また、食事をともにする場面なら準備や片付け、さらに食後のコーヒー出しもやって当たり前です。
こういう場面ですぐに動けない「使えないやつだな…」と思われてしまいますし、上司や先輩からも好かれません。
さらに警察官は飲み会が好きな人が多く、新人や若手は飲み会において芸を求められることも珍しくありませんので、そういった場面でも頑張る必要があります。
「僕はそういうことができません…」というのも中々通用しませんので、警察官になるなら考えておかなければいけないことです。
厳しい世界だと思われるかもしれませんが、これが警察官のリアルな礼儀です。
これもまた体育会系の部活出身であればある程度は理解ができることでしょう。
体力のある人

警察官に向いている人の特徴3つ目は体力のある人です。
さきほど警察官の仕事は激務であると紹介しましたが、警察官として働くならば大前提としてその激務についていく体力が必要になります。
体力とはなにもマラソンをするような体力ではなく、激務でも最後まで働き尽くすスタミナを意味します。
3交代であれば1回の勤務が24時間になりますし、その24時間とは早朝や深夜の時間帯も含みます。
また、季節や天候に関係なくときには外での業務もありますので、真夏であろうが大雨であろうが関係ありません。
警察官は様々な場面で体力が必要になってくるので、大前提として体力のある人は警察官い向いていると言えます。
逆に言うと体力がない人やすぐに体調を崩す人にとっては難しい仕事かもしれません。
「疲れた」「一休みしたい」というタイミングで休憩できる保証はないので、そういった点も警察官の辛いところ。
ときには犯人を制圧する場面も出てきます。
そのとき、体力がないからといって逃げられるわけにはいきませんし、犯人に反撃を喰らうわけにもいきません。
働く体力に加え、身体の強さも必要になってきます。
こういった場面はいつやってくるか予測できず、夜中でも早朝でも全力を出さなければいけません。
24時間勤務の中でなかなか休憩がとれず、仮眠をとる時間もなくなって1日中働き続けることもあります。
そのため、警察官ならばどんな過酷な状況でも働く覚悟は必要になるでしょう。
自分自身が警察官退職を決意したのも「あと何年こんな勤務が続けられるか?」と思い始めたのがきっかけだった。
最初のうちは夜中の時間がとてもきついと思いますが、働いていくうちに慣れていくものです。
また、毎回必ず忙しいわけではないので、うまくオンオフのメリハリをつけていくこともポイントになります。
体力に自信がある人は警察官に向いていると言えます。
正義感のある人

警察官に向いている人の特徴4つ目は正義感のある人です。
当たり前のことですが、警察官は悪を見逃さない正義感が必要になります。
警察官は法律を守らない人や悪いことをする人たちを相手にすることが多いので、それを見逃さない正義感は必須の能力と言えます。
また、それらの人たちを指導して更生させる力も必要なので、警察官は誰よりも強い正義感を持っていなければいけません。
「面倒だからやめよう」「少しくらい見逃しても大丈夫だろう」という気持ちは不祥事に繋がりますし、警察官として失格です。
警察官として働いていくならば、社会の秩序を維持し、市民の安全を守ることを意識しましょう。
警察官を他人を律する場面が多いので、自分自身が適切な倫理観を持っていなければならない。
つまり、警察官が「人に言えないようなこと」をしているようではいけません。
正義感がある=自分自身が悪いことをしていないということなので、プライベートでも正義感を持ち合わせておく必要があります。
市民の立場からしても、プライベートで悪いことをやっている人から指導や取締りをされるのは嫌ですよね。
なので、警察官はプライベートにおいても模範的な行動が求められる職業だと言えます。
また、正義感に加えて「困っている人を放っておけない性格の人」も警察官に向いています。
警察官は相手の立場に立って困っている人を助ける仕事ですし、「この人をどうにかしてあげたい」という気持ちが大事になってきます。
「困っている人には自分から声をかける」というおせっかいくらいの人は警察官の仕事が楽しいと思えるかもしれません。
失敗をすぐに報告できる人

警察官に向いている人の特徴5つ目は失敗をすぐに報告できる人です。
警察官の仕事は憲法や法律の下で行う仕事なので、常に厳格に行わなければいけません。
ひとたび手続きや手順を間違えれば、それが重大な違反という大きな話になってしまい、最悪の場合は訴えられてしまうことにもなります。
よって、どんな些細な業務でも慎重さが求められますし、適当にやることが許されません。
警察官の犯した過ちが全国ニュースになることも珍しくありませんので、緊張感を持って仕事に取り組むことが大事になってきます。
そうは言っても仕事に失敗は付きものですよね。
どんな優秀な人だって失敗をするときはありますし、真面目に仕事に取り組んでいても間違いをすることはあります。
そんなとき、
- すぐに上司に失敗を報告できるか
- なんとか失敗を隠そうとするか
でその後の対応が大きく変わってきます。
確かに警察は上下関係が厳しいので、失敗を報告すれば上司から激しく叱責されることもありますし、言いづらい面もあります。
しかし、失敗の報告は遅ければ遅いほど、どんどん状況が悪化してしまいます。
逆に言えば失敗の報告は早ければ早いほどリカバリーができるので、事態を最小限に収めることができます。
警察官の仕事は個人で勝手に判断してしまうと痛い目を見ることがあるので、判断に迷うときは必ず上司に確認することが必要。
また、いくら慎重に仕事を進めても必ず失敗はあるので、いかに早く失敗を報告し、いかに早く失敗を修正するかが大事になる。
警察官は上下関係が厳しいため、特に新人や若手警察官は失敗を隠そうとする傾向にあります。
「これを報告したらすごく怒られるだろうなぁ…」と失敗を報告すれば叱責されることがわかっているので、報告がしづらいというのはとても理解できます。
しかし、場合によってはその失敗が取り返しのつかないことになり、最悪の場合は退職しなければならない状況にも陥ってしまいます。
そのため、怒られることを恐れずに失敗を報告できる人は警察官に向いています。
法律を扱う仕事だからこそ、失敗をしたならばすぐに修正する必要がありますし、報告が早ければ早いほど大事には至りません。
警察官という上下関係が厳しい組織だからこそ報告しづらいことなのですが、失敗の報告を怠ると痛い目を見ます。
警察官は特に失敗を隠すことによって不祥事に繋がることが多いので、恐れずに報告することが重要であることを覚えておいてください。
何事にも腰軽く動ける人

警察官の世界では「腰が軽い人」が好まれる傾向にありますし、警察官としても成功する可能性が高いです。
腰が軽いとは「なにかあればすぐに動ける人」という意味です。
例えば事件や事故が発生したときに「すぐに現場に行くぞ!」と思える人は腰が軽いですし、仲間からの「応援求む!」という要請にすぐに反応できる人も腰が軽いと言えます。
また、休日出勤を命じられても嫌な顔を1つせず「わかりました、全然大丈夫です!」と前向きに返事ができる人も好まれます。
警察官を目指すなら頭で考えるよりも先に体が動くようにしたいところです。
警察官の仕事は体力勝負なので、歳を重ねると次第に動きたくても動けなくなってくる。それは段々と「腰が重くなる」ということでもあり、とっさに行動をとることができない。
歳を重ねれば多少仕方ない部分があるので、若いうちはとにかく積極的に動く姿勢が大事になる。
よって、腰軽く動ける人は警察官に向いていますし、重宝されることは間違いありません。
やはり何事にも積極的に取り組む姿勢が大事ですし、人がやりたがらないことを頑張る人は評価されやすいです。
ベテランになればなるほど腰は重くなってしまうため、必然的に若いうちから腰軽く動いておく必要があります。
逆に「面倒くさいなぁ」「まぁゆっくりでいいでしょう」と構えてしまうタイプの人は警察官には向いていないと言えます。
また、腰が軽い人は警察学校でも同期から信用されやすいですし、頼りにされる場面も多いです。
警察学校においては「誰かが動けばいいだろう」という考えはNGなので覚えておいてください。
警察学校を卒業した後、特に新人警察官は誰よりも腰軽く動くことが求められますので、警察学校のうちから実践するようにしましょう。
まとめ
今回は警察官に向いている人の特徴について解説しました。
警察官は特殊な仕事であるからこそ、向いている人・向いていない人がはっきり出てしまう職業でもあります。
今回紹介した警察官に向いている人の特徴は、いずれも今現在で当てはまらなくても大丈夫です。
警察官に向いている人の特徴をまとめると
- 忍耐力&精神力の強い人
- 明るく元気で礼儀正しい人
- 体力のある人
- 正義感のある人
- 失敗をすぐに報告できる人
- 何事にも腰軽く動ける人
となります。
これらは警察学校で養ってからでも十分ですし、現場で働くようになってから身に付けても問題ありません。
実際に働いていれば慣れてくることばかりですので、今はイメージを持っておくだけで結構です。
ただし、今回紹介した特徴は警察官として大事になってくることは間違いないので、「まったくそんなタイプじゃない…」という方は少しでも近づけられるように努力しましょう。










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